化粧品へのこだわり | 美容外科医 セオリークリニック筒井のブログ

化粧品へのこだわり

この一年、本当に肌のためになる化粧品を作るために
かなりの数の試作を重ね、使用し質感、効果を確認する毎日でした。


奥さんはコスメ大好き人間ですので
その要望にも答えられ、なおかつ美容皮膚科学の面からも
正しい化粧品を作りたいと思いさまざまな処方を試しました。


化粧品を作る際に医師として留意しなければならない点がいくつかあります。
まずは本当の効果と偽の効果。
化粧品は肌につけるものです。その結果得られる効果効能のうち


・肌の中に浸透して皮膚自体に変化をもたらす 
    これを「本当の効果」と私は呼んでいます。

・肌の表面に残留して色調なり、質感なりの変化をきたす
    これはファンデーションなどと同じで落とせばなくなってしまう効果のため
    「偽の効果」と呼んでいます。


私が化粧品を開発するにあたりこだわったのは「本当の効果」を
いかに発揮できるかという所です。


化粧品で「本当の効果」を出すために必要な知識がいくつかあります。

1、表皮にしか効かない(真皮には効かない)
  なぜなら真皮にまで効果的薬剤を届けるメカニズムは現在ではほぼないこと。
  また届いたとしても真皮には血管が豊富にあり、すぐに薬剤が流されてしまい
  長時間留まることが出来ないこと。
  もし届いたとしてもアレルギー反応などの副作用が懸念されるため安全性の
  確保が化粧品のグレード(医薬品は別で厳しい検査があります)では出来ないこと

2、成長因子などのパーツ素材意味がない
  EGFなどの成長因子は現在トピックですが、私はこれらをパーツ素材と呼んでいます。
  身体の中で作られるある種の命令を司る因子ですが、この因子は身体の中で
  様々な役割を行っていますがそのほとんどが真皮での働きです。
  真皮に届かないものを配合しても意味がないのは上記の通りですが
  さらにEGFを肌に入れるだけで、肌が良くなる方向にのみ働くでしょうか?
  EGF一つをとっても濃度により働きも変わってきますし、作用する相手によっても
  当然結果が変わります。また皮膚内での作用は一対一の シグナル→作用 
  とはなっておらず、複雑系(解明が難しい)で出来ており、パーツ素材のみを入れるより
  複合素材であるプラセンタを入れる方が効果的であると考え、「馬プラセンタ」を
  美容液レベルの濃度で配合しています。

3、表皮で効果を発揮できるのはくすみ、保湿
  表皮にしか効果の出せないのが現在の化粧品の立ち位置です。
  そこで成分に関しては表皮にターゲットを絞ったものを高濃度で配合することが
  最も「本当の効果」を出すために有効な手段となります。
  特に表皮をケアする上で重要なの抗メラニンと保湿です。
  老人性色素斑の様にはっきりとしたシミには化粧品は効果を出すことができませんが
  くすみの様な散在性のメラニンには効果を出すことが可能です。
  そのためチロシナーゼ抑制作用を持つ「グラブリジン」を配合しました。

4、保湿で重要なのは表皮細胞の密度と細胞間の保湿成分
  表皮の役割である保湿。そのため機能を高めるために重要なのが細胞間の天然保湿因子
  (NMF)や細胞間脂質(セラミドなど)。これらの働きを助ける役割が化粧品には
  求められますが、もう一つ重要なのは細胞の密度を高めて、細胞の隙間を少なくする
  ことです。どんなに細胞間の脂質やNMFを作れても、隙間がスカスカだったら
  保水作用を保つことは難しくなります。
  そこで、細胞密度を高める成分を配合することが保湿効果を最大限高めることなり
  表皮の保湿力とバリア機能を高めるため「ATPペプチド」を配合しています。


これらの「本当の効果」を化粧品こそが、真実の化粧品であると考え
ドクターズコスメ M.D.LABOを開発しました。
化粧品の広告、効能には専門家から見て、それはないだろ~と思うものが多数あり
そんな化粧品の真実と向き合った上で、お客様のためになる化粧品を作りたかったのです。


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M.D.LABO
ブライトニングモイストローション
6300円

まずは化粧水からM.D.LABOは始まります。
宜しくお願いします。



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