質問 | 美容外科医 セオリークリニック筒井のブログ

質問

今日から日常生活に戻りました。


がんばっていきます。



お盆休みの方も多いとは思いますが、天気が悪いので気をつけてください。


さて、質問が来たのでお答えしたいとおもいます。

質問 
よく薬局にもある、マスク上部に針金が入っているタイプのマスクを毎日つけてるのですがそれが少しキツくて鼻に針金が毎日あたり、鼻筋の真ん中らへんにあおなじみができてしまいました。それが原因なのか、鼻が若干低くなったように感じ、鼻先端の形も先がとがった鼻だったにも関わらずブタ鼻に近づいた鼻になってきた気がし…自分で鼻中央をつまみそのまま先端まで指を滑らせ引っ張る行為を何度もやっていたらますます鼻の形が変形したように思います
整形するしか元の鼻に戻る方法はないでしょうか?



答え
鼻は皮膚、皮下脂肪、軟骨、そして骨で形成されています。
骨は鼻の真ん中よりも上方にしか存在しませんので、鼻翼と呼ばれる部分(鼻のつまめる部分)は
軟骨が形状を維持するための主な役割をしています。
軟骨は持続的な圧力を受けることで、その形状を変化させてしまうことがあります。
たとえば、シンクロの選手の鼻は、長い時間鼻腔を圧迫する器具により形が変わってしまいます。

また皮下脂肪も長時間の圧迫により変形することがあります。特に内出血を伴う場合には
変形が顕著に見られる場合があります。(柔道選手の耳の変形はこのタイプです)

今回の場合には双方が原因と考えられますが、治療法としては手術的なものしか
思いつきません。なぜなら鼻根部という骨がある部分の場合にはヒアルロン酸注入などで
改善できるかも知れませんが、軟骨部分の場合には手術が適応になることが多いためです。

継続的な圧力が原因での変形の場合には、保険適応で治療が可能になると思われますので
形成外科に受診して相談されることをお勧めします。