☆ 僕はPianoを愛している ☆ | ゆうさんのブログ

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ピアノ初めてはや12年、いまだに初心者の域を出れない不器用さに自分でも驚いている。でも、僕は夢に向かって走る!走り続ける!  僕は知っている、ピアノは応えてくれることを♪

暑い。とてつもなく暑い。



仕事の区切りがついたので、ゆっくり屋上へ向かう。

重たい鉄の扉を開けると、ものすごい熱気が身体を覆う。



照り付ける西日。背中が焦がされそうに熱い。


幸い風が強くて、日影に居座ることに抵抗はなく心地よい。




すぐ前にある建設中の高層ビルを見上げながら、心の中でつぶやく。



「本当によく頑張ってきたな」


この2年半のいろいろな思いが、走馬灯に駆け巡る。



とても辛くて悲しい出来事があったけど、時間が癒してくれた。

何よりもPianoとの出会いが僕を支えてくれた。




僕はPianoを愛している。


心の底から愛している。




「少しでも美しい音色を奏でたい」といつも思ってきた。



いろんなコンサート、ライブと触れ合い、公開レッスンを

経験する中で、僕の立ち位置がよく見えてきた。



美しい音色は情熱だけで奏でることはできないことを学んだ。




師走の初め、勇気を振り絞っての発表会 

僕は情熱をもって挑戦した。



手足の震えを抑えるのが精一杯だった。

失敗を恐れ、自分を守り通した



大人になって、社会に出て

自分を守り、家族を守り、組織を守るうちに

すっかり守り癖が定着していた。


悔しくて悔しくて、本当に悔しくて涙した。




Pianoという世界

たかが2年半で何ができる。 これが答え。

良い意味でも悪い意味でも・・・



そう。たかが2年半。


電子Pianoの下に防音マット。その下に防音シート。さらに

ペダルの下に衝撃緩和材。もちろんヘッドホンは使っている。


それでも下の階からの苦情。


だから、僕はペダルを半分のストロークしか動かさない。


「こんなんで上達できるのか」ヤキモキが募る。



指を痛めて弾けない夜は、全力で走った。

悔し涙が溢れる夜は、上を向いて走った。



弱音を吐いても何も進まない。


たかが2年半だからこそ、課題は沢山あった。


時間を大切にした。

自分のできることは、全力でやった。

週末はスタジオを借りてPianoを弾いた。

指のケアだって毎日やった。


環境のせいにしない。できることは沢山ある。



これからも同じ。好きだから、愛しているから続けられる。



僕は情熱の真っ赤な薔薇を咲かせることができるだろうか。



勇気と情熱を握りしめて、大津波の中へ飛び込んでいく。

今さら、迷いなど一切ない。


簡単にのみこまれてしまうのは分かっている。


それでも、僕は飛び込むんだ。




そこには沢山の宝物があるのを知っているから・・・






背中が熱い。

気が付くと日は沈んでいた。

でも、焦がされそうに熱いんだ。