今日はうちの大学院生と一緒に書いている依頼原稿(総説論文)を再投稿した。

 

 

一般的に論文の種類を大まかに分けるとすると、研究論文と総説論文に分かれる。

 

 

研究論文とは、まさに研究して新しい発見をまとめたもの。

 

 

総説論文とは、特定の分野でこれまでに行われて来た様々な研究の内容をまとめたもの。簡単に言うと教科書のようなもの。

 

 

 

論文の雑誌としては、この研究論文と総説論文の両方を掲載したい。でも、総説論文を自分から勝手にまとめて投稿してくる人はあんまりいない。なぜなら、研究論文に比べると総説論文は論文としての価値が低いと言われているから、研究者はみんな総説論文よりも研究論文を投稿したい。なので、時たま雑誌から僕の専門分野についての総説論文を書いて欲しいと言う依頼が来る。

 

 

総説論文は書くのにも時間がかかるので嫌がる人も多いが、僕の場合は教え子のいいトレーニングになると思って結構このような依頼を引き受ける。

 

 

と言うわけで、今回の依頼原稿はうちの大学院生と一緒に書いていた、と言うわけ。

 

 

依頼原稿といえども一応論文の内容が掲載に値するかの評価は受けなくてはならなくて、雑誌に投稿すると他の研究者の査読(他人からの評価を受けることを査読という)を受ける。

 

 

依頼を受けたのがだいたい一年前ぐらいだったかな?そして投稿したのが半年前ぐらい。

 

 

普通なら論文を投稿してから査読の結果が来るまで、遅くとも3ヶ月ぐらいなのだが、この雑誌なんだか動きが遅くて何度連絡しても「今査読の結果待ち」の返事しかこず、半年ぐらいが経過していた。

 

 

やっとこさ今週の頭に返事が来たと思ったら「査読でついたコメントに沿って論文を直して10日以内に再投稿せよ」と書いてあった。

 

 

自分たちから依頼しといて、散々待たせておいたくせに、再投稿には10日しかくれないなんて、なんだかちょっと理不尽。。。

 

 

でも、大学院生が頑張ってくれて3日で直してくれたので、期限に間に合うように再投稿することができた。

 

 

どうやら、この大学院生にとっては初めての論文になるらしいので(たとえ依頼原稿だったとしても)、今回はなんとか早めに結果を知らせて欲しいと思う。おそらく大学院生も早く受理された論文が欲しいだろうしね。

 

 

その子のためにも早く載りますように。

 

 

 

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