以前にもどこかで書いたとは思うが、うちの大学にはプロフェッサーの書いた論文や研究費(グラント)の申請書の英語を添削してくれる専門の人(エディターのような仕事)がいる。

 

 

僕のような英語がネイティブでない人はもちろん、ネイティブなアメリカ人もこの人のサービスを利用する。

 

 

たとえ内容が良くても読みにくいという理由で、研究費が獲得できないのでは困るので、誰も彼もが英語を直してもらう。

 

 

その人が言うには、特に僕はものすごい勢いでこの人のサービスを利用しているらしい。英語を直してもらって研究費の採択率があがるのならば、プライドもへったくれもない。

 

 

この間、研究費の採択が決まった際(こちら)には、真っ先にお礼のメールは送ったのだが、今日、その人のオフィスのそばに行く用事があったので、お礼がてらちょっと顔を出してみた。

 

 

やっぱり直接顔をみせるのは効果的で、ものすごく喜んでくれて、オフィスに招き入れてくれた。

 

 

でも、なんといってもここからが大変。

 

 

実はこの人、おしゃべりが大好きで、会話の9割以上を支配してしまう。

 

 

それに加えて、僕はあまり喋る方ではないので、僕がこの人としゃべるときは9割9分この人の独壇場になる。

 

 

残念ながら、やはり今日もそうだった。

 

 

初めこそ、僕の研究費獲得のニュースを喜んでくれたが、30秒後には全然違う話になって、僕の知らないプロフェッサーの申請書がいかにひどいかとか、昔いたプロフェッサー(この人のことも全く存じ上げない)との思い出話とか、その人が今月とる予定のバケーションの話とか、延々30分は聞かされた。

 

 

でも、やっぱりこの人のおかげで研究費が獲得できた部分もあるので、お礼の意味を込めて30分笑顔で相槌を打ちまくった。

 

 

しかし、こういう人は話が終わるのも突然で、30分経過したところで、なんだかよくわからないままオフィスを追い出された。

 

 

でもまぁ、僕がオフィスに来たことをとても喜んでくれたし、自分的にはミッション・コンプリートなので良しとしよう。

 

 

プロフェッサー、何気にこういう地道な政治活動(根回し?)も大事。

 

 

 

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