いつも応援して下さっている皆さんへ
正直何から書けばいいのかよくわかりません。
ここ数日いろんなことがありました
毎日テレビで被災地の映像、被害にあった方々のインタビュー等を見る度に胸がキュッと締め付けられます。
友達の知り合いも未だに連絡とれなくて安否が分からないと聞きました。
僕らにできることは、節電、募金、できるだけ電話しないこと。
しかしそれがどれ程役にたっているのか全く実感がありません。
でも役にたっていると信じてやり続けるしかありません。
実感なんか求めてちゃいけないんだと思います。
僕の家はそれ程被害を受けたわけではないですが、もちろんガソリン、お米、パン、電池とか様々な物がありません。
でもそんなの全然マシだ、それが被災地に支給されているならいいと思って生活しています。
それに加え今日は放射能が飛散しているというニュース…
恐怖しかありません。
この地震で生活が一変しました。
そして、もう一つ大事なものを失いました。
明後日幕をあけるはずだった
舞台『シーズン~巡り合い~』ですが
皆さんの身の安全を第一に考えた結果
公演を取り止めることになりました。
本当に申し訳ありません。
初主演だと意気込んでやっていた分、悔しさ、惜しさがハンパじゃなくて自分でも処理しきれていません。
みんなで一ヶ月間本気で一生懸命高めあって創ってきた作品でした。
仲間意識も相当芽生えていました。
このメンツで舞台に立てないこと
この作品を世に送り出すことができないことが
何より切なくてたまりません。
でも中止という判断は決して間違っていないと思います。
それを無理やり押し切って公演をやりたいとも思いません。
そこは納得しています。
でも公演中止と決まった中、涙ぐみながら電車を乗り継ぎ、もうお客さんが入ることのない劇場へ向かった僕の気持ちは誰にも分からないと思います。
被災地が心配だし、舞台がなくなったこともショックだし、でも被災地のことを考えると舞台なんてやってる場合じゃないと思う自分もいるし、舞台を楽しみにしてくれていた人に申し訳ないと思うし、こういう時こそみなさんのために舞台をやるべきなんじゃないかとも思うし、でも危険な目にさらすわけにはいかないし、今は頭の中がごちゃごちゃです。
でも中止にしたことは間違っていない。
これだけは分かって下さい。
いつも僕を応援してくれているみなさん、舞台を楽しみにしてくれていたみなさん、本当に申し訳ありません。
今は僕なんて応援しなくていいから、被災地のためになにかできることをしてあげて下さい。
そして、まだ余震や放射能の恐怖があるので全力で自分の身を守って下さい。
生きてればなんでもやり直せる!
ただそれだけです。
いつかまたみんなに笑顔が戻ることを祈ってます。