生きることと、夢を追うこと | YUSUKE.com ~YUSUKE (TRAITOR) official blog 

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V系メタル&ロックバンド・TRAITOR(現在は無期限活動休止中)のリーダー・YUSUKE(Drummer, Pianist, Composer etc.)の公式ブログ。

今日は、ファンやオーディエンスのみんなというよりは、ちょっとこちら側、すなわちアーティストサイドの話を書こうと思う。





「音楽で飯を食いたい」


「音楽でプロになりたい」


音楽をやっている人の中には、こんな志を持つ者も少なくない。



結構な志だと思う。




じゃあ僕はどうかと問われたら、僕は音楽を生業にする事にそれほどこだわりは持っていない。



僕は、ただ大きなステージで人の海の前で演奏すること。

自分のバンドや楽曲の存在が、多くの人の記憶に残ること。



これが、僕が音楽をやる上での「夢」であり、「目標」である。






「食べていく」という事は、人が人として生きる以上、必ずついて回る命題である。



よく、すごく良いライブをした時とか、ステージで「あー、俺このまま死んでも良いや」と思う瞬間はある(笑)



でも、じゃあ死ねるかと言われたら、やはり死ねない。

昔の俺なら、そういう時に、本気で死んでも良いと思えてたけど、今は違う。



「生きる」以上他人に迷惑をかける事は避けられないけれど、「死ぬ」という事はそれ以上に他人に迷惑をかけることだから。





まぁともかく、僕らは人として生まれた以上、「生きる義務」、ひいては「食べていく義務」を負っている。


そして、「食べていく」ためには、「働く」必要がある。




僕は基本的に、「働く」とは「楽しい事」ではないと思っている。


つまり、あることを仕事にする以上、生業にする以上、自分がやりたくない事でも、与えられたり押し付けられたらやらなければならない。

それが「仕事」というものだと思う。




音楽の業界でも同じ。




音楽を「仕事」にする以上、そこにビジネス的価値だけを見出だしている人たちに何かを求められれば、たとえそれが自分の意思に反したとしても、従わなければならない。

「糞喰らえ!」とはできない。



僕は、そこに「ロック」は見出だせないのだ。


曲がキャッチーかコアか、セールス的に売れてるか売れてないかではなく、ビジネスサイドに迎合したロックや音楽こそが、僕は「商業音楽」「商業ロック」だと思っている。


元々、何にも縛られたくなくて音楽をやっているのに、何かに縛られてまで音楽をやりたいとは思わない。


だから、音楽を生業にする事に、固執するつもりはないし、したくないんだよね。





業界人が何を求めているか云々は正直どうでも良い。

業界人の考える「人々が求める音楽」と、本当に世の中の人々が求める音楽は、必ずしも合致していないと思うし、むしろずれてる部分が多々あると思っている。



だから、僕の中では、「リスナー」と「アーティスト」に二項対立しかないんだ。


純粋に、世のオーディエンスの「需要」と、僕らの「供給」がマッチするのであれば、世に出たいなと思う。


そして、そのオーディエンスの「需要」と、自分たちの「供給」が合致しているという自負を、僕は持っている。



だから、業界云々にとらわれずに、自分たちの力で、何とか大きなステージにたどり着くプロセスを切り開きたいなと思うんだよね。





こういう事を書くと、音楽業界の人々からは反感を買うんだろうな(笑)




でも、だから敢えて書いた。


宣戦布告と捉えてくれて構わない。




別に音楽業界を変えたいだなんて、大それた野望は持ってないけど、


僕らは僕らなりのやり方で、世に出たいなと思う。


自分たちからリスナーに、真っ直ぐ音楽を届けるための道を、自分たちで探りたい。



そして、その先で、大きなステージだとか、人々の記憶に自分の楽曲が残る事だとか、そういう夢を現実に変えたいと思っている。






長くなったけど、こうして夢を追える、目標を持って生きられる事は、幸せな事だし、恵まれていると思う。




ついでだから、書こう。



「安定」を求めて働く人が世にはたくさんいる。


僕の友人にも、そういう人たちがたくさんいる。



特にこの音楽の世界には、そういうの人たちを「つまらない人だ」等と言って馬鹿にする人たちがいるけど、大きな間違いだと思う。



彼らの中には、夢を諦めたくないけど諦めた人だって沢山いる筈だ。


みんな、必死に「生きている」のだ。


そういう人たちに比べると、僕が夢を追える環境にいるのは恵まれてるし、同時に「生きる」事に対してはまだまだ甘いんだろうなと思う。




もちろん、そういう生き方に新たな幸せを見出だした人もいるだろう。



何がともあれ、自分とは違う生き方を否定する権利なんか、誰だって持ってないのだ。


強く、そう思う。




YUSUKE







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