姉から「懐かしい動画出てきたー」と、息子が生後3ヶ月くらいの動画が送られてきた。
そういえば息子の昔の写真とか動画なんて最近見返してなかったなぁ、、と開いてみると。
息子が姉の膝に乗って姉をじっと見ているだけの動画なのだが、1番最初に思ったのは、なんて可愛いんだろう。ということ。
口をむにゃむにゃさせて、目をパチクリして、姉のことをこの人誰かなぁってずっと観察している。
リラックスしてあくびをしたり、少し笑ったように口を横に動かしたり。
私が動画に登場していないということは、多分疲れて横になっている時だろう。
この頃には、もう産後うつは始まっていて(産後直後から続いていた)、息子のことを可愛いと思えなかった。
きっと、いつ泣くんだろう、今日も眠れないのかな、どうやって時間を潰せばいいの、そんなことばかり考えて、不安で仕方なかった。
息子の目に映る私は、きっと怯えてて不安そうで悲しそうだっただろう。
ただただ可愛いと言ってくれる姉の前で、柔らかい表情で甘える息子。
姉がママだったら、もっとこんな表情見れたのかな。
いや、多分同じような表情をしてくれてても、私は気付いていなかったんだ。
こんなに愛しくて可愛い存在だということに。
息子は今3歳も半ばを迎えて、言葉も通じて、とても優しい。
前みたいにギャーギャー泣くことも無いし、困らせることもほぼない。
毎日毎日可愛くて幸せでずっと一緒にいたくて。
こんな気持ちが、産後〜2歳くらいまで感じられなかった。
なんか、やっぱり、ちょっと損した気分ではある。言い方は良くないけど。
産後うつって、こういう幸せな時間を奪ってしまう悲しいことなんだ、って改めて思った。
誰でもなり得る病気だからこそ、誰にもなって欲しくない。
産後うつになって1番辛かったのは、家族から「Mは子育て向いてない」
「環境の変化についていけない」
「昔から甘えてばっかりだったから」
などと、人間性、母性を否定されたこと。
私が1番そう思ってるよ。母親失格だって。子育て向いてないって。人間としてまずダメだって。
それに追い討ちをかけるような言葉は、本当に傷ついたし、今でも許せない。
いや、多分許せなかったのは自分自身。
うつ病になったことを1番責めていたのは、他の誰でもなく自分自身だった。
自分を許せるようになるまで、2年以上かかった。
うつ病になって気付いたこと、得たこともたくさんあるし、こうやってブログを書けているのも経験があるからだ。
でも。やっぱりふとした時に悲しくなる。
うつ病じゃない自分に戻りたいと思ってしまうし、時間を取り戻したいと思ってしまう。
息子との時間は特に。
だから敢えて伝えたい、産後うつにならないで、と。
頼れるところはたくさんあるから、産む前に家族みんなで情報共有しておくべき。
家族が頼れないなら、友人、病院、産後ケア施設、何でもいい。
ブログやTwitterで情報検索しても良いし、住まいの市区町村には必ず支援課もある。
今や10人に1人の割合で産後うつになるという。
できることはきっとある、と信じてこれからも発信していきたい。
1人でも多くの人が幸せな産後を送れますように。
★産後うつ記事(NHKニュース)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201016/k10012665491000.html
コロナ禍でますます孤立するママが増えています。対面で支援できていた団体もできなくなり、サポート不足が叫ばれています。
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こんな時こそ、ネットの力を利用してほっとできる場所を探して欲しいです。