お金を使いましょう

 

 先日、私の友人からLINEが届きました。

 内容は、この秋に仕事をやめ、完全にリタイアするというものでした。

 「寂しいし、この先、身体もお金も心配だ」と吐露していました。

 

 彼は昨年、脳梗塞で左半身麻痺になりました。でもリハビリ効果でちょっと見、健常者と変わらないまでに回復しました。

 ですが、人には分からない苦悩があるのかもしれません。

 

 そうなんですよ。心配なのはお金。もちろん健康が一番ですが。

 では老後、どれだけのお金があったら平気なんだろうか?

 

 昔、次のように教えられました。

 「老後のための貯金なんて必要ありませんよ。とくに20代では過度な貯金をする必要なんてない。貯金をするくらいなら、お金を使って、経験や体験に変えていったほうが後々の人生において財産となります。

 老後のために貯金をして、いまそのお金を使わないのであれば、あなたは老後のためにいまを生きていることになります。そんな無機質な生活は自分らしい人生とは言えないのではないでしょうか。」

 

 でも若いときはそうでも、

 「老後2,000万円問題」といって、令和元年に金融庁が「老後の暮らしには2,000万円の貯えが必要になる」みたいなことを言っちゃったため、年寄りはせっせと貯金に励むようになりました。

 そもそも老後とはいくつから指すのか?

 その前に「老後2,000万円問題」は、平均寿命まで生きた場合、収入-支出=-2,000万円ということだと書いてありました。

 それじゃあ老後はいつからなのか。

 「老後」は老後資金を使い始める年齢(平均66.8歳)とする見方があります。

 預貯金や個人年金、有価証券などを使い始める年齢です。

 私が思うに、70歳からが老後と言っていいのではないでしょうか。

それで70歳から90歳まで生きた場合、いくら必要なのか。

 

 喜寿になった今、私は、これから先は沢山のお金は必要ないんじゃないかなぁと思っています。

 実際にお金が必要な時期はとっくに過ぎているのです。

 でもこの先心配だから2,000万円くらいは残しておこう、手を付けないでおこうなんてしないで、「お金を使おう!」

 

 子供が好きな私が思うに、年をとればとるほど、お金を使う人のほうが魅力があるのではないか。

 いくらお金を持っていても(資産が100億円あっても)、お金を使わない人のところに人は寄っていかない。お金をもっているだけの人のところにいくのは詐欺師だけ。

 だってそうでしょ。お金を使うから人が寄ってくるのであって、お金をもっているから人が寄ってくるのではないのです。

 

 私の孫がいい例です。

 カミさんは孫に時々お小遣いをあげます。

 反対に私はあげたことがありません。あげるのは小言だけ。

 カミさんと孫は私のいないところで、電話で楽しそうに話をしているようです。

 そりゃそうですよ。私のところなんぞに寄ってきません。私は嫌われているんです。

 

 死ぬまでにやりたい事にお金は使いましょうよ。

 

 先日も書きましたが、


 死ぬのがいつなのかが分かると一番いいんですが、ムリでしょうね💦