「学校の宿題をこなすように生きるのは、もうやめる」とパーキンソン病に侵された精神科医は、人生に何を見出したのか? 限りある時間とどう向き合うか。
42歳でパーキンソン病に侵された精神科医のエッセイ本が韓国でバカ売れしている。
そのベストセラーエッセイの邦訳がついに書店に現れた。
【もし私が人生をやり直せたら】という本です。
その本の著者は、
*以下、本より抜粋
「私たちの日常は、リスの回し車みたいにその場で回転するだけで、特別なことも楽しいことも特に起こりません。
しかも私の場合、一進一退を繰り返すパーキンソン病を死ぬまで抱えて行かなければなりません。日に三度の服薬を徹底し、運動をして、肉類を控えるなど、病に打ち勝つための努力が必要です。」
「年を重ねた人ほど生きていてもそれほど楽しくないと言います。食べたいものも、やりたいことも、特にない。だから何かワクワクするようなことはないかと私に尋ねてくる人もいます。しかし、胸をときめかせてくれることをただ待っているだけでは、何も変わりません。」
それでは、どうしたらいいのでしょうか。
著者は、もともと写真を撮ることが好きでした。ある時、水滴を撮影した写真を拡大してみると、その小さな水滴の中に周りの景色が写り込んでいることを発見したのです。
「こんな小さなところに、私の知らない世界があったなんて!」
「それ以来、水滴の写真を撮ることが趣味のひとつに加わりました。すると、アスファルトの間から草花の上の朝露まで、あちこちの水滴がどんどん目に飛び込んでくるようになりました。どれだけ撮っても、水滴というモチーフは尽きることがありません。撮影を続けるうちにもうひとつ発見したことがあります。
それは、世界は自分が見たいと思う分だけ見せてくれるのだということ。
つまり、楽しく生きようと決心した人の世界には、楽しみがどんどんあふれ出すということです。42歳でパーキンソン病と診断され、65歳を過ぎた今、改めてそう思います。」
皆さん、この本、必見です!!