小説家の開高健の言葉に、

 

 「外国語が読めても外国人のことはわからない。外国語が話せても、わからない。外国に住んでも、わからない。外国人を知るには文学によるしかない。それも一流の文学ではなく、二流の文学である。

 

 朝ドラの「虎に翼」で、寅子が社会的地位を得るため、結婚相手に優三を選び、結婚をするシーンがある。

 昔はこういった結婚が多くあったのだろうと想像がつく。

 理由はともあれ、恋愛結婚とは違ったこの種の結婚はお互いの立場を理解しながら夫婦関係を持つことだ。

 少し理解ができるような気がするが。

 

 エッセイストでもありタレントの、小島慶子さんは、エア離婚という造語を作って自分の夫との関係をエッセイに書いてました。

 「なんで結婚したんだろう……」 「夫に、腹が立って仕方がない」 「妻から避けられているのが理由がわからない」 「なんであの夫婦は仲がいいのに、うちはこんなにしんどいんだろう」

 

 彼女と彼女の夫の関係は、夫が専業主夫で彼女が扶養しないといけない状況です。経済的な負担は小島慶子さんがすべてやっているのです。

 

 小島さんは、「私にとって夫婦とは、一般的に夫婦愛と呼ばれるもので結ばれた特別な関係ではなく、人間の複雑さを知るためのラボのようなものです。人間に生まれて、人間がなんであるかを知る旅を続けた、それは大変な旅路であったがなかなか面白かった、と最後に思えたらいいなと思います。」と述べている。

 結婚3年目で夫婦関係は破綻したといい「夫は、妻は、分かっていない」。夫と離婚の約束をした彼女。でもエア離婚と言いながら、小島さんはまだ離婚はしていません。

 

 イヤぁ。夫婦というのは難しいですね。

 私は古い人間なので、社会的地位を得るために結婚することは、ほんの少し理解します、というか納得できます。ただ、ほんの少しだけですが。

 

 「こんな人(あなた)とは老後を一緒に過ごせない」なんて妻に言われたら、夫である男はどんな気持ちになるんでしょうか??
  私だったら即、離婚しますね。

ただ、言われないからずっと一緒に暮らしています💦

 結婚したからには男である以上、妻を守るというか、幸せになってもらいたいと思っています。これホント。

 古い人間だなぁと思っています。

 

 最初に書きました「開高健」の言葉、これもホントだと思います。

 お互い日本人同士での結婚でも「エア離婚」だなんて言われるかもしれないのに、国籍が違う相手と結婚するなんて、難しいと思っています。

 もちろん、すべて国際結婚がダメなんて言っていませんよ。

 ただ、育った環境や生活習慣、文化が違うとおのずからその差(価値観の違い)が出てきてずっと暮らしているとその差を理解することができなくなるのではないかと思ってしまう。

 

 時々、「ワタシが日本に住む理由」というBSテレビを見ます。

 そこに登場する外国人は、日本人と結婚して日本が好きで一緒に住んでいます。

 この番組を見て思うことは、外国籍の人が日本に魅力を感じ、魅了されて日本国籍を取得し、日本人と結婚し、生活しているのが、私には不思議でならない。

 もちろん、ものすごく上手くいっている夫婦はいます。それは分かっているのですが。

 

 私には、「外国人はわからない」これにつきます。

 変ですかね・・・