野球の世界地図
この4月に中学生になったエルちゃんが制服を着て事務所に来ました。
「似合うでしょう。」と得意満面になって入ってきました。
エルちゃん:「おじさん、何やってんの?」
わたし:「仕事に決まってるでしょ?エルちゃんこそ、制服を見せに来ただけなの?」
エルちゃん:「エルはね、これから学校に行ってクラブ活動なの。サッカー部に入ったの。学校で運動着に着替えるの。」
言い終えるとすぐに帰ってしまいました。
今、子供の間ではサッカーが人気だそうですね。
私の子供の時、サッカーは中学生の時に授業でちょっとやったくらいで、普段は、毎日野球ばかりしていました。
日本では国民的スポーツといえばプロ野球であり、アメリカのメジャーリーグやWBCなど国際大会も盛り上がっていることを我々は身近に感じています。
でも世界の野球人口は3,500万人だそうです。
それに比べ、サッカーは世界で約2億5,000万人の競技人口があります。
競技人口がもっとも多いスポーツはバレーボールで約5億人、次いでバスケットボールの約4億5,000万人です。
野球は世界でメジャーなスポーツとは言えません。
スポーツ競技 |
競技人口 |
バレーボール |
5億人 |
バスケットボール |
4億5000万人 |
卓球 |
3億人 |
クリケット |
3億人 |
サッカー |
2億6000万人 |
テニス |
1億人 |
ゴルフ |
7000万人 |
野球 |
3500万人 |
スポーツの世界競技人口(推定)
野球はスポーツの中でも、とっつきにくいものの一つだろう。
道具がいるし、ルールは面倒だ。初めてバットを持った時に空振りばかりで、それが最初で最後になった人もいると思う。
野球を広めるのは大変だ。
日本がアジアの普及役を務めるにしても相当な工夫が必要だ。王さんの一本足打法を指導した荒川さんが「ティーボール」といって、台にのせた球を打つ簡易版の野球を推進していた。
それくらいかみ砕いて教えないと、野球に縁のなかった国では興味はもってもらえないだろう。
野球ファンとして残念なのは、テレビ中継の激減です。かつては毎日のように地上波のゴールデンタイムに放映されていたプロ野球です。
野球には制限時間がないことから放送時間が定まらないこと、ゴールデンタイムに見合うだけの視聴率が取れなくなっていることなどだ。かつてのように家族で食卓を囲みながらプロ野球を観戦するという文化は、もはや完全に失われてしまった。
野球を盛んに行っている国は、数多くあるけど、本当に盛んなのはせいぜい10カ国がいいところだろう。
事は要する。
あぶりだされた野球界のいびつな世界地図をみて焦らない人がいたら、よほど鈍感な野球ファンなんだろう。