既視感(デジャブ)
うン??
「この場所、前に来たことがあるような気がする」
「この場面、どこかで経験したことがある」
「これと同じことが前にもあったけど思い出せない」
この不思議な感覚、既視感、フランス語で「デジャブ」(Déjà vu=すでに見た)です。
このデジャブ感はなんで起きるんだろうか?
原因は? 懐かしい景色?色?匂い?手触り?
先日、嫌がるカミさんを連れて、車である探索に出かけた時のこと。
それは「神奈川」という川があったという場所だ。
神奈川県に住んでいながら、神奈川という川の存在を知らないなんてナンセンスと思い、調べてその川がある場所(正確にはあった場所)に着いた時のことだった。
カミさんが突然、「昔、ここへ来たことがある」と言い出した。
その場所は、横浜市神奈川区の神奈川小学校の東側の道路です。
カミさんがこの場所に来たことがあるわけがない。横浜の保土ヶ谷育ちなのと、もともと外出するのが好きでない女性です。
でもなぜか懐かしそうにそう言うのでした。
私も同じような体験というか経験を何度かしたことがあります。
「これって前にも同じことをしたよなぁ~?」と感じたことが。
なぜそう感じるんでしょうかね?
原因は特定されていませんが、夢であれ、無意識下の記憶であれ、脳の一時的な混乱であれ、実在する空間情報の何かが人の記憶脳のどこかしらを刺激していることは間違いなさそうです。
専門家曰、
「デジャブ現象は,小説によく登場しますが,最近までその認知心理学的研究は盛んではありませんでした。その理由は,デジャブが,てんかん患者などにおける記憶異常の問題として扱われ,健常者では,疲労やストレスなどによってまれに起こる現象という見方が支配的であったためです。しかし,内外の質問紙研究によると,デジャビュ経験率は,健常者で3分の2くらいあります」
この不思議な出来事(デジャブ)を体験する(出会ったら)周りの空間情報を一つ一つチェックしてみましょう。
ちなみに、「神奈川」の由来は。
「神奈川は鎌倉時代、蒙古襲来のときの執権である北条時宗が発給した文書にも記されている、古い川名でした。その言われは、その後に編集された「江戸名所図会」という書物の上無川の項に、「神奈川本宿の中の町と西の町の間の道を横切って流れる小溝で、水が少ししか流れておらず、水源が定かでないため上無川という。カミナシガワのミとシを略してカナガワというようになった」という説が記してあります」