雉も鳴かずば撃たれまい

 

 最近話題になった「カロリーナ」さん。

 ミス日本になったことで一躍有名になった人です。

 文春砲によって既婚者との不倫をすっぱ抜かれた。

 最初、当人は不倫関係を否定していたが、最終的には「付き合う当初は知らなかったが、相手が既婚者だとわかってからもお付き合いを継続していた」と本人が認めてしまった。すぐにミス日本グランプリを辞退した。所属事務所も辞めたと発表。

 簡単に書けばそれだけの話なのだが、いろいろな問いを投げかけたようです。

 

 私は、彼女の写真を見た時に最初、「この人……日本人なの??」と思った次第です。「ミス日本」であって「ミスユニバース」ではないんです。

 この違いなんて、男性の私にとってはよくわからない。

 「ミス日本」はあくまで日本国内でのコンテストなのです。

 調べました。

 「日本らしい美しさで社会をより良くする」という理念で、「外見の美」「内面の美」「行動の美」の3つの審査基準で選考されているとのことでした。

 

 古くは山本富士子(現在92歳)、ちょっと前は藤原紀香(52歳)がミス日本になりました。

 

 私は良かったと思いますね、「ミス日本」で。

 もしカロリーナさんが「ミスユニバース」で、世界を舞台に日本代表で出たとしたら、世界の人はびっくりするんじゃないですかね。

 だって、「いつの間に日本人は顔が小さく顔立ち(彫り)が深くなったのだ。いつの間に手足が伸びてしまったのだ」なんて思われる(勘違いされる)に違いないからです。

 

 阿部寛・上戸彩主演の映画「テルマエ・ロマエ」で、阿部寛演じる浴場設計技師「ルシウス」が日本にタイムスリップしてしまい、そこで出会った上戸彩演じる日本人の漫画家志望の真実を見て「平たい顔族」と言う場面があったくらい、日本人は顔の彫りが深くないのです。

 

 カロリーナさんは美人なことは確かで、スタイルも抜群です。

 おまけに両親がウクライナ人だそうで、これだけでも応援したくなりますね。

 でも、ミス日本の理念である「日本らしい美しさ」ということになると、「果たして選考基準はどうなの?」「ただ美しさを競うだけなの?」なんて思う人も多いのではないでしょうか。

 反対に、「スポーツ選手の中にも帰化して日本人選手として戦っている人がいる」しまた「国内に外国人もハーフもメチャ多い」ので全く問題ないね、という人も数多いです。

 それでは一体今回の騒動が大きくなったのは誰のせい??

 

 今となっては分からないが、カロリーナさんが騒いだわけじゃないのは確かで、多分われわれ(雉(きじ))が鳴いたから彼女は撃たれたのでは? とも思うのは私だけでしょうか?

 

 雉も鳴かずば撃たれまい