最近(イヤ、かなり以前から)有名人(有名人に限らないが)が亡くなるニュースを聞いたり、ネットでよく見かける。そのほとんどが、癌が原因で亡くなっている。そのせいか、保険はどんどん値上がりをしている。
私はがん保険に入っていない。でももしかしたら私のカミさんがこっそりとかけているかもしれないが。
今の日本では2人に一人が癌に罹るとされている。癌は「国民病」といわれるくらい、めったに、どころか頻繁に起きる病気なんだ。
実際、私のカミさんも子宮がんに罹患した。国立がん研究センターの統計によると「累積罹患リスク. 生涯でがんに罹患する確率は、男性65.5%(2人に1人)、女性51.2%(2人に1人)」となっている。
先日、証券会社の営業マンが、がん保険をセットにした投資話を持ってきた。
がん保険はどんどん値上がりをしている。それを逆手に取った商法の商品だった。がん患者は年々増えている。それはそうだ。 少子高齢化となっている今、がんに罹りやすい高齢者が増え、その一方でがんに罹りづらい現役世代の数は減っていっている。保険会社だって、がん保険料金をあげなければ会社が持たないというよりビジネスとして成り立たないのだ。
でも断った。それはがん保険そのものが割高だからだと思っているからだ。それと、日本には手厚い公的医療保険制度がある。万が一、がんに罹ったとしてもその制度で基本的には充分なのだ。
経済アナリストの森永卓郎氏(66)が昨年末、すい臓がんのステージIVであることを公表した。
彼曰く「28歳から60歳までの間に私が支払った保険料の総額は1,000万円程度。50代半ばで子供たちが独立したため、その時点で保険を解約する選択肢もあったが、満期まで継続したのには理由がある。
それは、予定利率が5%を超える時代の保険、いわゆるバブル期の“お宝保険”で、保険料に対して高い満期返戻金が受け取れたからです。でも、現在の大半の生命保険の予定利率は1%を下回っており、ずるずる持ち続けると損をすることになりかねません。とくに60歳を超えたら、生活を支えなければならない家族がいる場合を除き、生命保険は不要だと思います」
一方、反対の意見もある。
俳優の村野武範さん(78)は、70歳になった2015年に「ステージIVの中咽頭がん」と診断された。医師からは『余命は聞かないほうがいい』とまで言われたそうだ。
村野さんの場合、先進医療のため、中咽頭がんでは自由診療で、治療費は全額患者負担となる
そんななかで、村野さんは70歳を前に保険内容を見直していたことが身を助けたという。
村野さんは、陽子線治療が受けられる福島県の病院にかかった。
「そこの先生に『うちで治療できますよ』と言われてホッとしました。治療費は300万円ほどかかると説明されたが、先進医療保険が適用されることもわかり、費用面の心配もありませんでした。
2か月半も入院したのですが、退院時に支払った入院費用も後で、全額保険で戻ってきた。あれに助けられました」
と言っています。
皆さんはどちらを選びますか?