最初に、「今回の能登半島地震で被災された方々にお見舞いを申し上げます」

 

 昨日、虎ノ門のある事務所で打ち合わせがありました。

 参加者4人。本題に入る前に、一人が今回の能登半島地震の話をしだした。

 彼は奥さんと正月に5泊6日の旅行で輪島に行っていました。

 

 「元旦の午後4時10分ごろ、ホテルの部屋の広縁でくつろいでいるとき、大きな揺れと、けたたましい緊急速報の知らせが鳴った。いやぁ、ビックリしたなんてもんじゃなかった。建物が崩壊して命を落とすと、瞬間、思ったよ」

 「その時、『あっ、俺たち死ぬんだ』って本当にそう思った」

 

 私もちょっとしたこと、例えば大病を患ったときとか、事故に遭ったときとか、大きなけがをした時とかに「死ぬかと思った」と言うときがあります。

 でも、彼の話を聞くと、鬼気迫る感じで話をしていました。そう本当に思ったそうです。

 かなり恐ろしい経験だったんでしょう。

 

 私の友人も、石川県のかほく市に住んでいます。かほく市もかなりの被害が出たそうですが、その後の様子を聞いていません。大変なことになっているんだろうなと思っています。

 

 地震で被害に遭われた方々に正直なところ、なにもしてあげられない自分が歯がゆいですね。

 今後も長期間、避難所での生活を余儀なくされる方々には何と言ったらよいのか分かりません。

 

 私が中学生の時に、輪島の門前町にあるかつての曹洞宗の大本山「総持寺」に行ったことがあります。七堂伽藍を備えた立派なお寺でした。

 その総持寺は、明治31年の大火でほとんどと言ってよいほど全山を焼失したのです。

 今回の能登半島地震の前にも、大きな地震があり総持寺境内の建物30棟すべてに被害が出ました(明治38年に再建)。

 また再建するには時間とお金がかかるので、今回はかなり難しいのではないかと心配しています。

 門前の総持寺は、明治44年に横浜の鶴見へ移転しました。

 

 私の幼なじみのKちゃんが通っていた中学校が鶴見のT女子中学でした。曹洞宗大本山総持寺が設立した仏教系の学校です。

 私はキリスト教の中学校に通っていました。

 毎朝、一緒に行くのですが、仏教とキリスト教の教えの違いで、2人はケンカが絶えなかった。

 

 「石原裕次郎の墓はKちゃんの行ってた学校のところにあるんだろう?」

 「学校にあるわけないじゃん。お寺に決まっているでしょ。」

 「裕次郎は曹洞宗なのかなぁ?」

 「知らないわよ、そんなの」

 

 どうでもいい話でした。

 

 皆さん、「本当に死ぬかと思った」の経験はありますか?