2004年の映画、ニコラス・ケイジ主演の「ナショナル・トレジャー」

 

 あらすじ:

 

 「歴史学者であり冒険家のベンジャミン(ベン)・ゲイツは、テンプル騎士団の秘宝の秘密を受け継ぐ一族の末裔。祖父に、秘宝は当時のフリーメイスンによってイギリスの手に渡らないようにアメリカ建国時に封印されたと聞かされて育ったベンは、成人後にトレジャーハンターとなり、富豪の冒険家イアン・ハウからトレジャーハントの出資を受け、親友のライリー・プールと共にテンプル騎士団の秘宝を探し求めていた。」

 

 この映画の最初の場面がこのテンプル騎士団だ。

 1118年、聖地エルサレムへの巡礼者の保護を目的としてフランスで結成されたのがテンプル騎士団。

 たったの9人の騎士だったが、貿易や金融業で莫大な財と権力を持ち、巨大な組織となっていった。

 しかし、フランス王のフィリップ4世の奸計(かんけい)に陥り、スコットランドに逃げ延びる。それがのちのフリーメイスンとなるんです(起源には諸説ある)。

 私はこのテンプル騎士団、フリーメイスンにメチャ興味を持っていて、ことあるごとに調べている。

 歴史洋画を見ると必ずと言ってよいほど、この2つの名前が登場するのだ。

 

 昨年の9月に「錬金術」の話をしました。

 錬金術とフリーメイスンは切れない話です。この話はかなり長くなるのでまたの機会ということにします。

 

 錬金術は、一般的には「賢者の石を作り、鉄や鉛(卑金属)を貴金属(金)にする技術です。

 ですが、本来の意味は、金を作ることではないようです。

 この卑金属を昇華(より高次元のものへ高める)して貴金属にするというプロセスを人間に用いて、原罪以前の人間(キリスト教で言うリンゴを食べる前のアダムとイブ)に昇華させることだとものの本に書いてあったと覚えています。

 

 でも黄金を作るほうが夢があって錬金術の至高の目的なんじゃないかな・・・

 

 よく金とダイヤモンドの話(価値の比較)がでます。

 金は、たとえ燃やされても溶かされても金であり続けられる安定した金属であるため、人類の歴史上金の価値がなくなったことはないのです。炭素で構成されており、燃えると消滅してしまうダイヤモンドとは決定的な大きな違いなんです。

 

 よく金粉をまぶした食べ物や、金粉入りのお茶やお酒を見たり飲んだりしたことがあると思います。

 不老長寿が目的なんです。金は不変なためそのご利益にあやかりたいのでしょうか。

 

 ここで登場するのがお酒なんです。

 それも蒸留酒です。

 

 話の続きは次回です。

 

      グラスに注がれているお酒