シルバーモンスター(迷惑老人)

 

 毎月一度、歯のクリーニングで行く歯医者での出来事。

 そこはあまり評判の良くない(私は、全くそうは思っていません)T歯科医院で起こりました。

 70歳を超えた小太りの男性が、大声で女性のDH(歯科衛生士)に怒鳴っている。

 女性のDHさんが丁寧に治療法を説明しているにも拘らず、聞く耳を持たないで、怒鳴り散らしていました。

 何に対して怒っているのか分からない私は、迷惑なオヤジだなと思ってやり過ごしていました。

 そこにこわもての男性歯科医(男優かと思ったくらいの美男)が現れ、仲裁して事なきを終えたんです。

 

 「ああはなりたくないなぁ」と水野さん(私の担当のDHさん)についポロっとつぶやいてしまいました。

 「ワタナベさんはそんな人にならないですよ」

 と優しく言ってくれました(本心は分からないですが?)。

 「それにしてもあんなカッコいいデンティストがいるとは知らなかった」

 「あこがれているんですが、既婚者なんです」

 「へえ~。水野さん、ああいう人がいいんだ~」

 それから彼女は黙り込んでしまいました。

 正直、私は水野さんの顔(全体)を見たことがないので、美人なのかそれなりの人なのか分からないのです。それもそうです。 コロナ騒ぎで日本中の人がマスクをし始めました。多くのマスク美人の出現です。

 もっとも歯医者に限らず、病院のスタッフはみんな常にマスクしていますね。

 この先も水野さんの顔を見ることができないのかなぁ~

 

 話は本題です。

 そこでなぜ、迷惑老人化する高齢者が生まれるのか?

 調べました。

                 

 

 それは人間は、「脳」で感情をコントロールする箇所と人の気持ちを読むときに活性化する箇所の2つが関係していると脳科学者は言います。


 「ハーバード大学の研究では、48歳をピークにこの共感力が衰えることがわかっており、進行すると人の気持ちを考えられなくなってしまう。その結果、人目を気にせずキレたり、お説教してしまう高齢者になるのだと考えられます」

 一般に脳の萎縮は30代から進み始め、認知機能が低下していく傾向にあるという。要は、誰もが迷惑老人化するリスクをはらんでいるのだ。

 それじゃあ、どうしたらいいのか。

 成功体験のある元エリートが迷惑老人になりやすいそうです。それは定年退職すると途端に孤立する。肩書を失い、いままで得られていた評価は受けられなくなり、また欲求を満たすことも出来なくなる。それから不満を抱えるようになる。

 その結果、加齢に伴い認知機能の低下につながり、迷惑老人化が進むということらしい。

 その反面、経済的に困窮して万引・窃盗に手を染めてしまう迷惑老人が出てくる。結構、こういった人はいるんですよ。

 “迷惑老人因子”には3つある。執着心と孤独感、自己顕示欲です。コレクター癖のある人、友人・家族関係が希薄な人、プライドの高い人は要注意です。

 身に覚えのある人、いるんじゃないですか? 私は違います💦

 迷惑老人にならないための予防策は?

 いろいろあるようですが、“第三の居場所を見つけること”と“捨てる”、この2つに注目しました。

 ここから専門家の意見を紹介します。

 「最初の“第三の居場所”ですが、行きつけの居酒屋でもスナックでもいいので、その場所を作ることです。

 “捨てる”ですが、毎日何か一つだけ捨てる習慣をつければ、自然と執着心は弱まっていくので、迷惑老人因子の一つを解消でき  さらに不要な人間関係を“捨てる”のも大事。アメリカの起業家ジム・ローンが『あなたの周りにいる5人の平均があなただ』と言っているように、人は付き合いの深い人間の影響を受ける」。

 迷惑老人になりたくない、そう思われたくない人は、肝に銘じて実践してください。

 私もそう思いますので、やっていきましょう。