305号室の男 70 | ★妄想変態恋愛小説★

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「ん?どした?俺の顔に何か付いてるか?」



それとも、キスしたくなったか?と、あたしの頬に右手が触れた。



「うん。キス…して?」



あたしが目を閉じると



「奈緒…、お前マジでどうした?」



さっきから変だぞ?そう言われた。



「いいから、早くっ…」



両手で左之さんの服を掴むと



「分かったって…」



チュッとリップ音を立てて、キスをくれた。



「ダメ…もっと深いの…」



そうお願いすると



「奈緒…ほんと、どうした?お前からなんて、やっぱ何かあったんじゃないのか?」



あたしの顔を覗き込んできた。



「なんもない…したくなっただけ…」



俯きながら言うと



「無理っ」



意外な返事が返ってきた。



してくれると、思ったのに…。



あたしの視界が、ぼやけてくると同時に



「あー、無理って言うのは、その無理じゃなくてな?止まんなくなっからさ」



それとも総司の墓の前で見せつけてやるか?野外プレイも、たまにはいいよな?って、サラッと言っちゃうところがスゴイ…。



「じゃぁ、いい…」



あたしは左之さんの横を通り過ぎて総司の、お墓に行こうとした。



つづく…。