先月、江田島の古鷹山に登ったときに眼下に見えた

 

「海上自衛隊第一術科学校」に見学に行きました。

 

海上自衛隊広報部門のガイド付きです。

 

予約は不要で学校敷地内の駐車場が利用できます。

 

 

 

途中、海上自衛隊第一術科学校の沖に艦艇が数隻

 

停泊しているのが見えます。

 

 

 

 

中央にある先の尖った古鷹山

 

その麓に海上自衛隊第一術科学校が見えてきました。

 

 

 

 

【正門】

 

正門にある受付で見学手続をして番号バッジを受け取る。

 

親切で丁寧な対応でした。

 

 

 

 

海上自衛隊学校の全体配置

 

 

 

 

正門を入った所から見た「古鷹山」

 

 

幹部候補生には色々な訓練があります。

 

その中に厳島神社のある宮島弥山(標高535m)の

 

登山競技がある。

 

登山と言っても走って登るのです。

 

この成績も評価の対象になるようです。

 

正門から見える近くの「古鷹山(標高394m)」に鍛錬

 

のために登っているそうです。

 

昔、東郷平八郎元帥、山本五十六元帥も登っている。

 

 

 

 

【厚生センター】

 

売店があったので寄ってみます。

 

衣料などの販売をしていますが、どうも生徒さんが対象

 

の売店のようです。

 

幹部候補生用のカッコイイ感じのジャンパーが

 

あったので「買えますか?」と聞いてみた。

 

ダメですとのこと。

 

納得です!!

 

迷彩柄の吸汗速乾のTシャツは買えました。

 

山登りに使用します。

 

 

 

 

【江田島クラブ】

 

見学者は受付後江田島クラブの1階に集合です。

 

 

 

 

レストラン

 

江田島クラブの1階にレストランがあります。

 

カレー他が提供されていたようなのですが、コロナの影響

 

もあり業者が撤退して、現在は予約の3種類の弁当販売

 

のみになっていました。

 

 

 

掲示されていた3種類の弁当の紹介。

 

 

 

 

土産物売店

 

ここのものは何でも購入できます。

 

海上自衛隊グッズ、Tシャツ、バッジ類、江田島カレーなど

 

多数販売。

 

迷彩柄風のハンカチタオルを2枚購入、値段は比較的

 

安く設定されています。

 

 

左の椅子席が集合場所です。

 

見学者は18名でした。

 

見学開始の13時30分まで海上自衛隊のPRビデオが

 

上映されています。

 

ビデオが終わる時間が見学スタート時間で案内者の

 

挨拶が始まります。

 

見学スタートです。

 

 

 

 

【大講堂】

 

建築面積は500坪あり、2000人収容できるそうです。

 

大正6年(1917)に竣工。

 

躯体はレンガで外装は御影石(花崗岩)が張られた造り

 

となっており、石材が至る所に使われている。

 

 

 

大講堂は入校式・卒業式などの儀式に使用することを

 

目的に建てられたものです。

 

 

 

 

入口は4本の丸い石柱と3つの扉がある構えとなっている。

 

石材加工技術のレベルも高いものがあるそうです。

 

 

 

 

明日(3月16日)、ここで卒業式典が予定されており、

 

椅子も綺麗に並べて準備してある。

 

天皇が臨席された際には中央の台上に玉座が置かれた

 

そうです。

 

 

 

台上には、明日の卒業式典の式次第も設置されています。

 

 

 

天井には艦艇の舵輪をモチーフにしたシャンデリア

 

があります。

 

建物の音響効果が優れており、音を立てると全体に

 

響き渡るようです。

 

 

 

 

【幹部候補生学校】

 

通称「赤レンガ校舎」は、明治26年(1893)に竣工。

 

全長144mの大レンガ建築物です。

 

 

 

幹部候補生学校校舎は左右対称の構造になっている。

 

 

 

正面玄関上部に海上自衛隊のシンボル、イカリと桜の紋章

 

が取り付けられている。

 

 

 

(幹部候補生学校の回廊)

 

長い回廊が先まで見渡せる。

 


 

 

 

(回廊裏側の連続アーチ構造)

 

同期の桜がある裏庭から見る石とレンガで造られた

 

回廊裏側の連続アーチが最も美しいとのこと。

 

今回は見学ルートに含まれておらず、見れませんでした。

 

年に1回桜の満開時期に一般公開されるときは裏庭に

 

入ることができ見れるそうです。

 

                              (写真借用)

 

 

幹部候補生学校の裏庭にある「同期の桜」と呼ばれる

 

ソメイヨシノの古木。

 

配電盤がジャマになります。

 

 

 

 

【教育参考館】

 

参考館内部は撮影禁止となっており、内部の見学の際は

 

脱帽しておくようにとの注意がありました。

 

聖域となっているようです。

 

 

昭和11年3月(1936)に海軍の建設や近代化に貢献した

 

先人から学ぶ生徒の自己研鑽の場として開館。

 

先人が残した史料などが展示してあり、東郷平八郎元帥・

 

山本五十六元帥・イギリスのネルソン提督の遺髪が安置

 

されている。

 

 

建設費用は財政が厳しかったこともあり、全国の有志や

 

兵学校出身者、一般市民、企業からの寄付により

 

鉄筋コンクリート造りで建設された。

 

 

 

 

教育参考館の横に展示されている潜航艇。

 

特殊潜航艇

 

 

 

 

潜航艇を見学していると、制服姿の女性生徒さんと

 

すれ違いました。

 

敬礼で挨拶してくれました、凛々しいですね。

 

 

 

特殊潜航艇(海竜)

 

 

 

 

 

 

この先は海になっており、表桟橋がある。

 

幹部候補生学校を卒業すると「遠洋練習航海」

 

待っている。

 

60日間~半年の期間航海して洋上生活・各種訓練・

 

指揮統率の基本を体得し、国内外に対する視野を拡大

 

させて初級幹部としての育成、訪問国との友好親善を

 

目的に毎年実施している訓練です。

 

今年の練習航海艦艇もこの桟橋から出航するのでしょう。

 

 

 

広いグランドと端に遠くシルエットように見える戦艦陸奥

 

の砲塔がある。

 

 

 

 

見学終了。

 

左に幹部候補生学校、中央に大講堂、右に江田島クラブ

 

を見る。

 

 

 

 

旧海軍兵学校時代の古い建物がそのまま残っていました。

 

どの建物もデザインは美しく、空間も余裕をもって贅沢に

 

設けられており優美な感じでした。

 

 

先の世界大戦を生き延びています。

 

連合軍は「武士の情け」で爆撃しなかったのでしょうか。

 

 

現在も同じ場所で、その建物で海上自衛隊学校として

 

多数の生徒が学んでいました。

 

 

瀬戸内海の島に渡り、潮風にあたりながら見学する

 

のも良いかと思います。