ベニマンサク(紅満作)という植物、知っています?
私は、今年3月大野権現山に登った際「おおの自然観察の森」
に立ち寄り、初めてベニマンサクという植物を知り、紅葉が綺麗
だと聞きました。
どんなに綺麗なのか、紅葉のこの時期に行ってきました。
「おおの自然観察センター(管理棟)」を目指して国道2号線から
山側に6㎞程車で走ります。
この山道が一部ガードレールはあるも、中津岡川渓谷沿いの
狭くてくねくね道なのです。
対向車が来たら大変なところでしたが運よく出会いませんでした。
「おおの自然観察の森」のゲートを通過します。
大きな駐車場です。
トイレ付きですが余り綺麗ではありませんでした。
駐車場から300m程歩きます。
歩道左側の並木はすべてベニマンサクなのですが赤くないのです
不安がよぎります。
事前に状況を聞いていたのですが。
「おおの自然観察センター(管理棟)」が見えてきました。
ベニマンサク湖と遠く中央の山が権現山です。
湖畔に「自然観察の森」の施設があります。
「おおの自然観察センター(管理棟)」に到着。
(自然観察センター内)
野鳥や植物の写真が壁に掲示してあり、テーブルには昆虫・石
の標本などが置いてあります。
管理人が一名常駐しています。
テーブルの上に一際目立った鳥の剥製がありました。
管理人さんに聞くと、「ノスリ」というタカ科の鳥だそうです。
観察センター傍に鳥小屋があります。
観察センターでは傷ついたりした鳥が持ち込まれると、ここで保護
することになっているそうです。
今は大鷹とハトがいます。
ハトは羽が折れているそうです、大鷹は元気に飛び回っていまし
た。
大鷹です。
エサは鶏肉を与えているとのこと。
管理人さんからベニマンサクの説明を受け、資料も貰ったので
ベニマンサクについて書きます。
①別名「マルバノキ」と呼ばれる落葉低木で、高さは2~4m、
1本の木から5~10本程度株立する。
(必ず根っこから数本の幹が出ていました)
②自生地は地域限定で長野県、愛知、福井、岐阜、滋賀、高知
及び広島でしか確認されていない。
広島県でもここ大野の他には見られない。
・・・ということは地域限定の紅葉狩りなのです。・・・
③大野のベニマンサクは昭和7(1932)年に大野権現山を登りに
来た山岳会メンバーによって発見され、昭和12(1937)年に
県の天然記念物に指定された。
④秋に紅葉と花、種子が同時見られる特異な植物。
背中合わせに星形の小さな花を咲かせ、実の殻から
はじけて5㎜程の黒い種子を飛ばす。
⑤葉っぱがハート型をしているのも特徴で見分けることができる。
この予備知識をもって、これからベニマンサクの紅葉を
見に行きます。
【観察センター近くのベニマンサク湖の小島で】
紅葉したハート型の葉っぱ。
ベニマンサクの実。
ベニマンサクの花。
分かり難いですが、星形の小さい花が二つ背中合わせになって
一つの花になっています。
【湖畔の「北岸広場」付近で・・この辺が今一番紅葉していた】
期待していた一面真っ赤な紅葉ではなかったですが、これは
これで緑とのグラデーションでいいのではないかと思います。
何せ地域限定の紅葉なのですから。