広島県山県郡安芸太田町(旧加計町)にある温井(ぬくい)ダムに行ってきました。

ダム資料室にも行ってきましたので、ダムについて話します。

 

その前にダム近くのパワースポット「龍姫神社」に参拝。

 

【龍姫(りゅうき)神社】

貫通石が祀られています。

貫通石とは温井ダムの放流トンネルが最後の発破によって貫通 した地点の石なのです。

 

最後の突破点から「難関突破」「初志貫徹」という意味で入学試験のお守りとなっています。

(御神体の貫通石様です)

 

これから温井(ぬくい)ダムを案内します。

 

【ダム頂部の入口地点】

左に見えるのがダム湖「龍姫(りゅうき)湖」です。右側が放流側で太田川水系の滝山川が流れています。

(龍姫湖(りゅうきこ)

(ダム放流池)

副ダムにより池のようになっています。

 

【温井(ぬくい)ダムについて

(1)ダムは大きく分けて2種類。

   ①アーチ式コンクリートダム

     水圧をアーチの形で受け止めて、その水圧を周囲(主に  

     両端)の強固な岩盤に持たせる構造。

    

     この構造はコンクリートの量が少なくて済むが、岩盤が    

     強く、谷の地形がV字型をしている地形的条件が必要。

     黒部ダムもアーチ式ダムです。

  

   ②重力式コンクリートダム

     ダム本体のコンクリートの重さで水圧に耐える構造。

     コンクリートが沢山必要となる。

 

(2)温井ダム諸元

   ①総貯水容量 :82,000,000㎥

   ②有効貯水量 :79,000,000㎥

   ③ダムの高さ    :156m

   ④ダム頂部の長さ :382m

   ⑤ダム体積     :約810,000㎥ 

       ⑥2001年(平成13年10月に竣工)工事期間は10年ほど

     要しています。買収・補償交渉を含めるともっとかかってい

     るでしょう。    

 

     携わっている人は決して便利とは言えない場所で単身 

     赴任で頑張った人も多いのではないかと御苦労をお察し

     します。

  

 ※アーチ式ダムの高さでは黒部ダムについで日本の2番目   

   になる規模のダムです。

 

(3)役割(治水)

   ダムが出来るまでは梅雨、台風の大雨で大きな洪水が何度 

   かあったそうです。

   

   ダムにより計画的に放流して洪水の被害を少なくし、 

   近年の異常気象による渇水時にもダムの水を流し、魚などの

   生物が生息できるように、水質悪化の防止もしている。   

  

    水道水の需要にも対応している。

   

   雨が降らなくても70日は貯めた水で供給できるとのことで

   す。 発電もしています。(最大出力:2,300kw)

   

※普段の放水量は基本的には流入量と同じです。

 

【ダムの下に行く】

エレベータで一気にダムの下まで降りる。地下道を200m程度  歩くとダムの下に出る。 

                 (地下道)

(地下道途中でダムを支えている強固な岩盤を見ることができる)

 

【下から見たダム】

地下道を抜けるとダムの下に出ます。

下から見たところ。

 

①□位置・・「非常用洪水吐(こうずいはき)クレストゲート洪水時

  に最高水位を超える恐れがある時放流を行うゲート。

  ゲートは5門あり合計2,000㎥/秒の放水が可能。

 

②6角形・・「中位標高放流設備」小洪水や洪水初期に放流する。

  2条あり合計60㎥/秒の放水が可能。

 

③楕円・・「常用洪水吐 コンジットゲート洪水時に60㎥/秒以上

  の放流が必要な場合使用する。

  4門あり合計1,100㎥/秒の放水が可能。

 

「利水放流設備」は写真手前の副ダムの近くにあるようなので

  すが確認できませんでした。

  主バルブで9㎥/秒、副バルブで3㎥/秒の合計12㎥/秒の   

  放流が可能。

 

河川環境の保全及び水道用水の安定供給のための放流はこの設備でされます。

  

    【非常用洪水吐】        【常用洪水吐】

 

【中位標高放流設備】

右の放流設備に白い人形が立っています。身長170㎝の人形で規模の大きさを実感するために置いてあるそうです。

 

 

【ダムの下から階段で登る】

ゴールデンウイークに合わせて4日間だけダムの端にある階段が開放されていたので登ることに。

エレベータで降りた高さを登ることになります。

      

ダムの頂上あたりで階段で降りてくる人から14時から放水が15分あると聞き え━━━(゚o゚〃)━━━!!! 。

 

まだ時間があるのでエレベータ利用で放水を見ることに。またダムの下に降りるのです。

 (ダムの中段あたりの階段)    (ダムの頂上あたりの階段)

 

【メインイベントの放水】

(放水開始)14時から15分間「中位標高放流設備2条」から   30㎥/秒の放流が穏やかに始まりました。

 

綺麗に見えるな~と思って見ていました。

少しするとダム放流池に放流した水が跳ね返り一面が激しい    水しぶきになりました。

準備よく傘や雨合羽を持ってきた人は近くで見れます。

私達は少し離れていても濡れてきます。

迫力満点です。

 

下流からの角度で濡れながら撮りました。

ダムの下から放流を見るのは初めてで、今日見れるとは思っていませんでした。いい体験になりました。

 

【ダムカード】

事務所に行ってダムカードを貰いました。初めて知りました。

どこのダムでもプレゼントしているようです。

 

余裕のある高齢者の人で400枚程集めている人がいると聞きました。

全国で700枚ぐらいあるそうです。

私にはそこまでの趣味はありませんが。

 

良くダムのことが理解できた天気の良い日でした。