一人で海へ出かけた老人の綱に、想像を絶する巨大なカジキマグロがかかる。孤高の老漁夫と、海の主のような魚との戦い。壮絶な戦いの結果、老人は魚を仕留めるが、余りに巨大であるため舟に上げることができず、舟の横にしばりつけて帰ろうとする。しかし、血のにおいを嗅ぎつけたサメたちに襲われ、魚は食いちぎられていく──。
「この魚を何としても釣り上げたい」という単純で強い願いをもつ老人から、「アメリカン・ドリーム」を感じます。そしてその精神は、少年へと引き継がれていきます。
もしかするとヘミングウェイは、自然の威厳と、その中でたくましく生きている人間への賛歌として、この不朽の名作を描いたのかも知れません。
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老人と海改版 (新潮文庫) [ アーネスト・ヘミングウェイ ]
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