時間をかけて考える ─『政策至上主義』(石破茂)─ | 出会った言葉たち ― 披沙揀金 ―

出会った言葉たち ― 披沙揀金 ―

「披沙揀金」―砂をより分けて金を取り出す、の意。
日常出会う砂金のような言葉たちを集めました。

 政治について、全般的に取り上げられているニュースを聞いていると、「何をやっているんだ?」と思うこともありますが、一人ひとりのお考えに触れると、「さすがよく考えているな」と学ばされることも多くあります。

 

 石破茂さんは、その著書の中で、こう語っています。

「民主主義とはプロセスです。面倒だからといってプロセスを省くことは、広くコンセンサスを得て国民の多数に支持をいただいて物事を前に進めていく、という民主主義の理念と相容れないものとなりかねないのです。

 (石破茂、『政策至上主義』より)

 

 国政においても、いろいろな立場から、それぞれの正義や善を述べられています。何が正しいかを見極めるのは、本当に難しい。

 でも、安易に「これは善。あれは悪」と決めつけるのではなく、手間もかかるし、なかなか決着もつかないけれども、それぞれの意見をしっかり聞き、時間をかけて自分の頭で考えていく。まずは、自分自身が民主的な人にならなければならないということを考えさせられました。