海外移住したり、サラリーマンから転職したり、それでミュージシャンやってたり、
そういう僕のプロフィールを読んでなのか、、、
若い人に、
ㅤㅤ
 
現状を変えたい、
転職したい、
今の仕事が自分には合わないように思う、
ㅤㅤ   
みたいな悩みを聞かされることが結構多い。

 


ㅤ      
僕も、やっぱりそれなりにジジイなもので、、、
ㅤ 
じゃあ、現状の何が不満なのか?
何を変えたいのか?
何が間違っていると思うのか?

みたいな事、ついつい根掘り葉掘り聞いちゃうんだけどさ、、
ㅤ 
以前は、
「一生懸命やってないよね??」
って思ってしまう事が多かったのね、

仕事にしても、環境にしても、今あるものの中でできる行動、それを楽しもうとする努力なんかを、最大限はやってないよね?

って思っていたし、

まず、目の前にあることを全力でできないで、それ以外にやりたい事とか、もっと適正な職場や環境があるんじゃないか、って考えたところで、居場所を変えたって同じなんじゃないかな、、、
ってよく話してたように思うんですよ。

で、これはきっと一理ある、と今でも思う。

 



ただ、最近、少し違うのかな、って思う事がある。
そういう、現状に不満や不安を抱えるみなさんは、最初の時点で「目指した事」をやっていないのかもしれないな、って思うのね。
  ㅤ
最初を、本当に自分の選択では、選んでいなかったのかもしれない、と。
ㅤ   

なんとなく、自分を取り囲む社会の中で、社会的な構造上の流れで仕事決めちゃったとかさ、

10社あります、この中から選びなさい、
何をやりたいのかを探すより、常識とか条件とかを挙げて理論的に作り出して選んだ「志望」で仕事を決める、とか、、、

そんな風に、ある意味与えられた選択肢の中で生きてきたのかもしれないな、と思ったりするんです。

そうすると、僕に答えられる事ってあんまりないなぁ、って。
僕は「選択肢」を持ったことがなかったと思う。

これをする、やりたい、
と先に「志望」があって、それに則して生きてきてる。

オーストラリアに住みたかったから、そのための、永住権を取るためにの生活、を作り上げていたし、

「ミュージシャン」になりたかったのではなくて、
「ギターを弾いて歌を唄いたかった」からミュージシャンになった。

 
ㅤㅤ 
お金のために仕事をしている、のは一側面として絶対的事実。
でも「どうやったら生活できるか」の前に、
やりたい事をやっている、という前提が必ずあった。

だから、明確な目的を持っているので、
あんまり不満がなかったわけです。
不安、はあったし、今だってある、
でも、少なくともどうなろうと自分はやりたい事やって生きてる、って事実があると、なんかこう、

「自分でなんとかする」って

根性座ったりするんだろうと思う。
その上に、自分の基準、が構築されていくので、
これでいいんだろうか、って根本的な悩みってあんまり出ないかもな、と思う。

 


ㅤㅤ
僕には、長期に渡った鬱病、人生に一時期、もっと深いところで根本を揺るがす危機があった。
それは正直、不可抗力だったと思っている。病、なのだから。
ただ、それも、乗り越える事でひとつ、強さにもなっただろうし、まあ人生だから色々あるよって事で良しとする。
というか、あれがなければ今の僕はない。
ㅤ  
今の世の中は、僕が若く、将来を見つめた時代より遥かに複雑な社会になっている。
ㅤㅤ
これからの若い人たちに、何を言ってあげたらいいのか、僕には正直わからない。
僕はこうでした、しか僕にはない。

何か大きなアドバイスをするような勇気もないし、
自分の成功した事、自分が失敗した事が、
これからの若者に当てはめてアドバイスとして語れる事なのかどうかもわからない。
ㅤㅤ
ただ、「やりたいと思うことを一生懸命やってきたんだよ」と、自分の話しか言えないな、って最近思うのです。