お酒での失敗談

失敗談、に当たるのかどうか、よくわからないけれど、未だに真相が解らない、不思議な失敗がある。

 


僕は実は、酒を飲んで記憶を無くす、という事がない。
友人みんな、僕が酒で正体を無くすところは一度も見たことないはずだ。
決して強いわけではない、ただ、そんなふうになるまで飲まないだけだ。

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オーストラリアで永住権を取るべく、働き始めたばかりの1996年。
僕は画像のハイライズは、サーファーズパラダイス、というゴールドコーストの繁華街にあって、僕はこの建物の11階に住んでいた。 まだ奥さんはオーストラリアに来ていなくて、一人暮らしだった頃だから多分8月あたりだろう。
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僕が勤めていた店は徒歩3分のところにあって、ある日、翌日が僕は休みだったので、オーナーに誘われて晩御飯をご馳走になり、勢いで、バーなど何件か飲み歩き、最終的に、オーナーと二人でストリップバーに入った。

小さくまとまった街だから、寄った店は全て職場からも僕の家からも徒歩10分圏内だった。
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ストリップバーで、3杯目くらいのドリンクを買いに行こうとすると、オーナーが自分の分もラムコークを買ってきてくれ、と言って、二人分のお金を渡された、、ところまで覚えている。
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その後の記憶が全くなくて、、、

気がつくと、僕は、タクシーでこのハイライズまで帰ってきて支払いをしようとしていた。
運転手は、

「いや、お連れさんにもらってるから、、」と言って受け取らなかった。

はぁ、、そうなのか、と思って、エレベーターに乗ったくらいまで覚えていて、
気づくと朝になってた。

僕は服も脱がないままベッドで寝ていた。
財布も無事だった。
何も無くなっていなかった、。

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さて、、、
最後に入ったストリップバーは、僕のハイライズから徒歩2分ほどのところにある。
なぜタクシーで帰ってきたのだろう??
もしかしたら、その後、オーナーに連れられて、タクシーでどこかに行って、
で、タクシーで帰ってきて、僕より先に、オーナーが支払いをして降りて、僕は運転手に家まで送り届けられた、
という事だったのだろうか??
いや、そうに違いない。

翌日出勤すると、オーナーがいたので、、

よく覚えていないのだけど最後はどこに行ったのか、
タクシーはオーナーが支払ったのか、

その辺りを聞いてみたところ、、
オーナーは怪訝そうな顔をして、、、
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「お前がラムコークを買ってテーブルに戻ってきて、その後、俺はトイレに行って、帰ってきたらお前がいなかった。少し待ったけど、一人で帰ったのだろう、と思って、自分も帰った」

と言うのです。

では、、僕は、いったいタクシーに乗るような距離の場所まで、誰と行ったのか?
どこに行ったのか?
そして、誰が、帰りにタクシー代金を支払い、送り届けてくれてくれたのか?
結局わからないのです。

全く、わからずじまいのまま、、
あれから、30年近くも経った。

   
という未解決事件。

 

 

 

 

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