下関の件は、今まだ情報公開されていない事なので、詳しいお話はもうちょっと先になります、はい。

んで、、、、

先日の新宿ですが、、

夜の新宿、歌舞伎町を久しぶりに歩きましたね。

なんだかんだ、やっぱり懐かしいです。

歌舞伎町にはいっぱい思い出があって、

主にはバイト中心にとても貴重な経験をさせてもらいました。

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ユウサミイ、大学に入ってすぐ、歌舞伎町に一年ほどおりました。

バイトしてました。バイトだけど、いろいろ事情もあって、ほとんど歌舞伎町に住んでるくらいいつもいますた。 

人生で、初めて、というか、たった一回、バイトをクビになったのが歌舞伎町でした。

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1980年代半ばの歌舞伎町あたりをよく知っている人なら、お話で、どこの通りか、どの店か、どのビルか、ももしかするとわかってしまうかもしれないけど、まあ、これは一応の各所に対する配慮とか、そんな部分も含めて、ぶっちゃけ知ってりゃすぐわかる程度には濁しますけども、、、、

僕はパチスロ屋さんでバイトをしていました。

大学一年生ですから、まだ割と真面目に学校も行ってて、で、学校行ってバイト行って、まあ諸事情あって、歌舞伎町近辺にほとんどお泊まりしているような状態で、、、

そのバイトは、もともと、パチスロ屋さんがある建物の地下にあった、オールディーズのライブレストランのバイト募集に行ったら、こちらはもう埋まってしまっているけど、空きが出るまで、、一階に新しく開店するパチスロ店のオープニングスタッフをやらないか、と言われて、なんだか興味もあって、そのまま入ったのね。

開店準備からバイトに入って、そこにいるバイト生は、誰一人、そのパチスロ店の募集で来たものはいなくて、同じようにライブレストランの募集から応募して集まってきた奴らでした。

いざ始まってみると、バイトはすごく楽しくて、みんな仲が良くて、店長もすごく面白い人で、、、

歌舞伎町という街も、中に入ってしまえば、なんとも興味深く、案外温かい場所で、、

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ビル全体が同じグループで、、そこには、僕らのパチスロ店、地下のライブレストラン、3階だったかなぁ、、1フロアの大きな居酒屋、そして、2階の(恋人たちの部屋)まあ、そういう場所ですが、、、そのスタッフ全員の賄いを屋上にある、プレハブみたいな場所で、数人のおばちゃんが作ってくれていて、、それが本当に美味しくて、テーブルには、いつも大きな糠漬けが置いてあって、

各店ある程度の時間指定をして、みんな同じその場所で、おばちゃん達の作る賄いを食べていたんですね。

パチスロ店スタッフは、時間的に、ライブレストランのスタッフと被ることが多くて、自然とそちらのスタッフとも仲良くなっていくわけです。

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僕らはそもそもライブレストランの募集で集まって、ライブレストランに空きが出るまで、という話でパチスロ店のバイトをしてたわけです。でも、ライブレストランの方には新人が入ってきたり、新たな募集をしてたり、そうやって、僕らにライブレストランの仕事が回ってくる事はありませんでした。

僕らは、なんか、オープニングから、妙にやる気出してる奴らが揃ってて、お店としては、最初から、そういう目論見だったんだろうと思います。とりあえず、それなりの待遇でガッツリ教育して、精鋭を育ててしまって、ライブレストランには行かせない。

みたいなね。

その上で、その店にはSという店長の上の位、あれ、なんていう役職だったんだろう、Sさん、としか呼んでなかったからわかんないんだけど、まあ、何しろそこで一番えらい人がいて、、そいつが、なんかこう偉そうなんですね。まあ実際偉いんだけど・・。

で、僕はSに何度もライブレストランへの移動をお願いしていたのだけど、のらりくらり、逃げられてたわけです。

そんなある日、、

所詮バイト達のことですから、やっぱり急に辞めちゃうやつとかもいて、、でも、Sは全然補充しないわけ。。

ほいで、ここのシフトに入ってくれないかとか、、

そんなものはお店への愛があればどうこうとか、

なんとか魂がどうこうとか、そんなのをSは押し付けるようになって、だんだん嫌気がさしていたわけです。

で、、若い時のことですから、いろいろブツクサ言ってたわけです。

んで、ある日、バイトの人数がめちゃめちゃ足りなかったんです。

まじか!!

って思って、おーいいい加減にしろよSみたいにブツクサ言ってたら、店長に呼ばれまして、、

Sさんが事務所で呼んでるから、って言われて行ったら、

Sがなんか怒ってて、というか、異常に機嫌が悪いわけです、

最近お前の態度が悪いとか、

仕事ぶりがなってねえとか、

要は僕にブツクサ言われて逆ギレしてたんですね。

んで、僕は、まず

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あなたはバイトが受け持っている役割とフロア全体で必要なバイトの人数、時間帯を理解していないという事、

バイトそれそれの能力差も全く理解していない事、

その上で、バイトの補充努力は一切していないこと。

(僕は、自分が募集広告を見たバイト雑誌なんかもチェックしてたんで)

どんなに優秀な店長でも、このバイト人数では店は回らないこと、

そして、今いるバイトは全員、ライブレストランの募集から、一時的にここでライブレストランのバイトの空きを待っているはずだった事、ライブレストランで空きが出ても決してそこには回してもらえない事、

ほぼ全員が、そのことに不満を持っている事、

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僕はブツクサ言っているのではなく、現状の問題点と、お店側というか、あなたの上としての仕事ぶりに懸念を表明しているだけだ、、と。

滔々と述べましたさ。滔々(とうとう)と読みます。

澱みなく流れるようにという意味です。

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そしたら、怒り狂いましてね。

大きなガラスの灰皿を投げつけてきました。

ちょっとかすったんで、で、向こうが始めたことなんで、、

テーブルどかどか蹴っ飛ばしまして、詰め寄ったら、そこに店長が入っていきて、

店長、体の小さな、とても温厚な人だったんですが、

その時にわかったんだけど、店長何かの技を持ってる人で、

店長に取り押さえられたら、もう全く動けませんでした。

「やめなさい、とにかくやめなさい、

 ここは、私のいうことを信じて、何しろ下がりなさい

 悪いこと言わないから」

で、、取り押さえられてる僕に、その場で、Sに、

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「クビだ!

 あとで、給料だけ取りに来い!

 2度と俺の前に顔を出すな!」

って言われまして、

んで、、僕もなんだか引き下がれずにですね、

「ああ今すぐ辞めてやるから、俺の代わりにフロアでバイトしてこい!」

って行って、辞めたんです。

あ、クビになったんです。

そしてSは、怒り心頭のままガシガシと部屋を出ていきました。

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部屋を出て行ったあと、店長に

「君の言い分はもっともなんだ、できることなら味方してやりたい。だがな、ここはどこだ? 歌舞伎町だぞ。わかるだろ。

勢いで喧嘩を売るようなことはするな。

まず相手を見なさい。

大変なことになるぞ、私がいなかったらどうなってたか」

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きっと、S、やべえやつだったんです。

っていうか、店長も、いや、店長こそやべえやつで、

160センチそこそこの小柄な中肉中背の中年男性が、

たった1人で、

173センチのㅤ暴れる大学生

をあんなに簡単に微動だにしないくらいに取り押さえられるれるもんではないです。

たぶん人間の壊し方知ってやがるヤツです。

店長のアナウンス、最高だったなぁ、、

いまだに僕、店長の真似できます。

フロアで、、、マイクで真似してたら、

「今のはバイトの寒河江くんによるお得意の店長モノマネでございます。ワタクシがオリジナルの店長でございます、それではお聴きください」

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とか平気で言っちゃう素敵な人でした。

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その後、まず地下のライブレストランに行って、まあ、これにはいろいろ事情もあったんですけど、

「俺、クビになったんで、、、」

って挨拶に行ったら、実は、ライブレストランの方も全然バイトの補充をしておらず、その時すごいお客さん入ってて、てんやわんやで回らなくなってて、見かねて、少し手伝って、、(もちろん無償)

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で、、、少し落ち着いてからみんなとお別れをして、、

最後に屋上の、賄いのプレハブに行ったら、その時ほとんどまだ人が来てなくて、おばちゃん達に事情を説明して、今日でクビなったからと、

俺は、ここの賄いが好きで、バイトしてた、本当にありがとうございました、って言ったら、おばちゃん達が、とにかく最後に食べていけ、っていうんで、でも、クビになったんで、、って言ったら、

あたしたちはそれ上から聞いてないからね、

あんたの分も作っちゃってるんだから、

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って、

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最後に賄い飯をいただいて、、

カツ皿、、トンカツを皿に盛って卵でとじて、ご飯がついてんの、

要するにカツ丼の具とご飯が別に供されるやつ。

あれでね、、

今でも、カツ皿定食、とか見ると、あの。屋上のおばちゃん達のプレハブを思い出す。

それが僕が、人生で初めて、仕事をクビになった、歌舞伎町の思い出で。

お話と生弾き語りの会、でお馴染みになっている、

銀座のキャバレー、

は、このパチスロ店の、次の次、に入ったバイトです。

今もビル自体は残っていました。

 

ん、、写真のビルがそのビルだ、とは一言も言ってないからね。

あれから38年も経ってるんだから・・