不思議な夢を見た。
音源制作をしていると、すごくよく夢を見る。
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それにしても仕事が遅い。
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作りたい歌があった、歌、というか、音楽として配信したいものがあった。なので、4月に入ってからずっとその事ばかりを考えてた。
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今回「この歌を、こう作り上げたい」というイメージが今ひとつ明確になっていなくて、いろんな事たくさん試してみた。
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僕にとって、もしかすると一番大切なのではないのか、と思う歌。この歌を作った事が「人生を変えたのではないか」とすら思う歌。
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全てを一人でやって、いろんな事を試して、とそんなふうに作業をしていると、もう、絶望的に仕事が遅い。
というか・・・「仕事」としてやっていないんだろうと思う。
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イメージは明確になっていないから、たくさんの音楽を聴いた。
全て、自分の中にあるもの、だ。すでに記憶にあるたくさんの引き出しから、正解を見つけるよう、にいっぱい聴いた。
一つも正解がなかった。
こんなふうにしたい、が一個もなかった。
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モデルにする曲、を見つけるるのは不可能だな、と気づいてから、一切他の音楽を聴かなくなった。
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自分の中にあるものを自分で見つけて合成していくしかないんだな。そんなふうに生活していると、だんだん、脳みその形がわかるような感覚になっていく。
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人間は、心にあるイマジネーションを、脳みそで形に作り上げていくものなのだろう、
そういう感覚が鮮明になっていく。
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そうすると、夢をみる。
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音源制作の間って、すごく夢を見る。
昨日見た夢がとても不思議だった。
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僕の部屋、に人がいる。
数年前にお亡くなりなった、大杉漣さんに似た雰囲気の人で、背が高く、とても薄い青のレンズのサングラスをかけていて、黒いラフなスーツを着ている。
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夢の中では、僕がよく知っている非常に親しい人、という設定になっている。どうやら僕の音楽の先輩とか、師匠とか、そんな立場の人のようだ。
現実世界では全く知らない人なんだけど。
仮にAさん、とする。
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で、、Aさんと僕は、僕の作っている音源を聴きながら、
僕は、その音源の制作に関して彼に話してる、Macの制作画面を見ながら、ここにこういう音を使ってる、とか、こんなエフェクトをかけてる、とかそんなのを説明してる。
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この歌は、すごいよ。
これは、間違いなくサミイの最高傑作だよ、
そりゃ、売れるよなぁ、、大ヒットするわけだ・・・
いやー、いつかは来ると思ってたけど、嬉しいよ、
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と、しきりにAさんが褒めてくれるわけだが、、、
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何やら、夢の中ではその歌が、世間で大ヒットしたことになっているようなのだ。なんともおめでたい。
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で、その歌、ってのは、間違いなく今作っている音源で、Macの画面も今僕が作っている状態で、そこにあるのだけど・・・
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スピーカーから流れている音は、全然知らない歌なんだ。
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全く知らない歌で、
でも、間違いなく僕が作った音源で、、
僕の声で歌っていて、僕の声でコーラスも入っているし、ギターだけは人間が弾いているんだけど間違いなく僕が弾いている。
(今作っているものも、生の楽器はギターしか使っていない)
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全然知らない、というのは、単純に、その曲を知らない、という事では、なくて・・・
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未だかつて似たような歌も聴いた覚えのない、というか、
特別不思議なコード進行だとかそういうのでもないんだけど、明らかに新しいもの、なのです。
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そして、夢の中ではその歌が、僕がの歌で、しかもそれが大ヒットしたことになってて、その上、その音源制作のコンピューター画面は、間違いなく、今、僕が作っているものなんですね。
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まあ、そういう夢なんだけど、一番不思議なのは、
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あの聴いたことのない歌は、やはり僕の頭の中で出来上がったものなのですね。そうは思えないけどそうなんだ。
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その、夢の間の、一瞬、かもしれないけれど、僕の頭の中で構築された歌で、僕がギターを弾いて、僕が全てを作業したはずの楽曲なのです。
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ただ、、、
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僕が夢の中で聴いた、覚えのない、夢の中では大ヒットしたことになっている歌より、
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明らかに今作っている楽曲の方がいいです。