家から徒歩30秒の場所に、近所では有名な桜の名所がある。
今日は、日曜日、朝からぼちぼちと花見客がビニールシートを広げている。
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毎年の風物詩だから、写真を撮る。
下手でも被写体が良ければ、やっぱりいい。

   

  
今年はなんだか、満開になったのかよくわからないうちに枯れ始めた気もする。
それはそれで、その年の何かを象徴しているようで、儚くていい。

  
僕の家はこの公園を見下ろす場所にあって、家の前は駐車場だったから、引っ越した当初は、家のベランダから花見ができた。
コロナ以前、僕は桜の季節は、いつも鹿児島から桜前線と一緒に北上しながらライブ、という感じだったから、家からの「満開」はあまり見たことがなかったが、その時期奥さんは毎日ベランダから満開の桜を見ていた。いつも写真が送られてきた。
  
数年前に、家の前の駐車場がマンションになった。
そして、その屋上には無遠慮なエアコンの室外機がついた。
 

以来、桜は、こんなふうに残念な景色になった。
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場所を移動したところで、また別の家の前を塞ぐだけ、ここ以外につけようがなかったんだろうとは思うけど、一切の配慮がない建て方に、施主と某D住宅建築会社、に腹を立てたものだ。

だが、、、、、
   
このマンションが建ったおかげで・・・・

まず、乾燥した時期の公園からの砂埃に悩まされることがなくなった。
家から、砂嵐が見えるくらいすごかったし、ひどい時は洗濯物を干すこともできないなんて事もあった。
 
僕のマンションの大家さんは本当に良い人で、ちょっとした不具合にもすごく迅速に対応してくれる。
で、問題のマンションが建ったことで、家からの風景が残念に変わってしまったから、、、

と、家賃を少し引いてくれた。
  
そして、何より・・・

このマンションは一階全部が保育園になっている。
この保育園ができたおかげで、平日の朝は、子供達の歌がいつも聴こえる。

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先生の下手なオルガンと子供達の歌、
「せんせーえ おっはよ、 みっなさんおっはよ!」
それが毎朝のルーティンだ。

大きな栗の木の下で、 アイアイ、 カメハメは大王の歌、

こんな古い、僕が子供の時にも幼稚園で歌った歌を、今も歌っているんだ。
それを、日常で、ライブで聞きながら、こうてってブログ書いたりとか、コーヒー飲んだりとかしてる(今日は日曜で聴こえないけど) 
そんなライブが毎朝聴こえる環境。
  
そしてこのマンションの住人たちは、みんな静か。
若い人が多いようなのに、夜も、とても静かだ。
  

できたばかりの時は、あんなに「チキショーめ!!」と思った家の前のマンション。
今は、とてもありがたい存在になってる。 
 
桜は、ご近所の皆さんと同じように、外へ出て、30秒歩いて観に行けば良いのだから。
  

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Amazonにうさぎ星人ストア 出ました。