先日、奥さんが彼女だった頃に、初めて購入したオパールの指輪の話をブログにアップした。

その指輪を購入した、店。
つまり、僕が働いていたオパール店で仕事中の出来事。
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1989年のバレンタインデー。

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僕は、仕事中に何の用事だったかは覚えてないけど、何かしらの急用で社長に呼ばれ、店が入っていた、シーワールドナラホテルから、サーファーズパラダイスの街にタクシーで向かった。
社長に言われた急用を(今どうしてもどんな用事だったのかを思い出せないのがスーパー気持ち悪い)そそくさと済ませ、今店内に、日本人が一人もいない店に、急いで帰ろうと、またタクシーを捕まえた。
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すると、そのタクシーの運転手が40代くらいの女性だった。当時はまだ結構珍しかったのでちょっと驚いた。
そして、乗り込むと同時に、その運転手が。
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「バレンタインデーなんだから、お花の一つも私に用意してから乗ってくれないと!」

と、僕に言ったのです。
もちろん、彼女はジョークのつもりで言ってるのね。
ただ、僕は、バレンタイデーは「女子から男子にチョコ」と世界的に決まっているものだと思っていたから、

「いやいや、あなたはガールなんだから、逆に、僕にチョコレートをくれないと!」
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と言い返したわけです。
すると彼女は、

「え??なんでチョコ。 

っていうか、なんで私からあげないといけないの?」

って、なんか噛み合ってないぞ、みたいな怪訝な顔をするわけです。
だから、僕は、
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「だって、バレンタインデーは、ガールからボーイにチョコレートをプレゼントして告る日、じゃない」

と言ったのね、そしたら、彼女は、何かに気づいたような感じで、
あなたはどこの国から来たの?っていうから、日本って答えると、、
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「もしかして、、、それが日本のバレンタインデーなの??」

って聞くわけ。
そこで、初めて、

バレンタインデー世界的には「恋人の日」的な位置付けで、男性から女性に贈り物をするのが一般的で、ホワイトデーみたいなお返しの日もない、

というのをタクシー運転手の彼女が教えてくれて知ったのです。
なかなかの衝撃でした。
それから、車内では、あなたは女の子にチョコをもらって経験はあるの??
みたいな事聞かれて、

「そりゃあもう、毎年、両手が疲れるほどさ。
うちの母はとバレンタインデーになると出がけに僕に大きなショッピングバッグを二つ持たせ、
姉と僕の帰りを楽しみに待っていたものさ!」
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などと、言う軽口をぶっ叩いてやりました
シーワールドナラホテルに到着して、ロビー前の車寄せで、彼女は、
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「じゃあ、今、チョコは持っていないけど、日本のバレンタインデーに乾杯ということで」
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と、小さなキャンディーをひとつくれました。
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なんだかね、
そういう事、まるで海外の映画のようなシーンを、オーストラリア、ゴールドコーストで、普通に日常の中でやっている自分が、めちゃめちゃ誇らしい感じっていうか、、、ちょっと惚れ惚れし、
俺、カッコいいじゃん、なんって思っていた、21歳のバレンタインデー。
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いい思い出だなぁ、、


ちなみに、今年のバレンタインデーも、とりあえず奥さんはくれましたよ。
これ、めちゃめちゃ美味しいの知ってる?
なんてブランドかよくわかんないけど、去年もこれだった。