毎回楽しみにしていた大河ドラマ「どうする家康」が終わった。
   

 
僕は、大河ドラマが嫌いだった。

 
毎週毎週、次回を待たなければならない、それを一年近くも続けると言う煩わしさがどうにも嫌だった。
裏を返せば、少なくとも自分の見ていた大河は全て面白かったと言うことだ。
  
そんなわけで、おそらくは最後にみた大河は、香取慎吾ちゃんが近藤勇を演じた「新撰組」
それも、オーストラリア時代に何週かをまとめて日本にいた義弟が送ってくれたDVD(CD-Rだっただろうか・・?)で見てたもので、毎週見てたわけではなかったし、環境がいろいろ違ってた。
だから、たぶん、本当に毎週続けて見ていたのは、竹中直人が秀吉を演じた「太陽の子」ではないだろうか。


今回の「どうする家康」
松本潤さんが、家康、ということで、話題だったのもあったのか、うっかり第一回を見てしまい、そうすると、もう次が気になって仕方がない。そうこうしているうちに魅力的な家臣団など登場人物、ちょっと風変わりな背景の面白さなどにも惹かれて、毎週楽しみにするようになった。
 
日曜日に見られる時間がない場合もあったので、どうする家康のためにNHKプラスに加入し(受信料払ってると無料)すると今度は、1週間はいつでも見られる。
そんなこともあって、そこまでフラストレーションを溜めることなく、最後まで見切った。
1年間ちかく、家康の一生と時代の移り変わりを一緒に見守るように。

   
視聴率、歴代ワースト2位だそうだ。
ネットの一般人の批評を見ると、なんとも心痛いコメントがたくさんあるが、人それぞれなのだから、どうにもならないわけで。
あらためて、創作物、と言うものの難しさを感じる。
    

   
僕は、そもそも徳川家康にも、戦国時代にも詳しくないから、時代考証だの、史実だの、正直わりとどうでも良くて、あくまでも娯楽作品として見ている。
史実と違いすぎるだとか、正義のヒーローにしすぎてるだとか、そんなコメントを見ると結局のところ求めているものが違いすぎるのかな、と思う。

人は人、と思いつつ、やっぱりこういう批判は、自分が愛する、殿や家臣団、キャラクターを悪様に言われるのが悲しいものだ。
嫌なら見なきゃいいだけじゃん、余計な事顔も名前の出さずに、言わなくてもいいじゃん。
と、大人気なくちょっと腹を立てる。
でも、いいの。

僕にとって「傑作」であればそれでいい。
いいもの、なんて、人それぞれだ。
    

 

年配の方のご意見で、

「この視聴率の低さは、国民的にテレビ離れがかなり増えてるし、それに加えて大河ドラマ離れも多くなっていることの現れだと思う。 長く大河を見ているが、ドラマの質が下がったわけではないと思う」

というのがあって、ちょっと救われたなぁ。
    
    

 
1年間、ほんとうにいつも楽しみに、素晴らしい作品を見せていただきました。
2023年、正直、いいことばっかりだったわけじゃない。
いろんな事を悩みながら、身体の辛さも我慢しながら、な部分も多分にあった。
「どうする家康」にたくさん、救われたと思っています。

すばらしい作品を、毎週、一緒に成長するように、見てこられた事、
製作に関わった皆さまに、心から、感謝いたします。