23歳から28歳まで、5年半、京都で暮らしていました。
 
8店舗あった宝石店に勤めていたから、勤務地はいろいろだったんだけど、
主には、河原町、烏丸、あたりにいました。

関東から京都に移り住んだ身ですから、街並み、建物、食べ物、歴史にまつわる場所、全てがエキサイティングで、観光気分のまま5年半を過ごしたような日々だったから、暇さえあればバイクと車であちこちを周り、おかげで元々の京都人よりいろいろ詳しいくらいです。

京都、繁華街の中心部、とも言える、四条河原町付近は本当に路地の隅の隅まで、思い出がいっぱい詰まった場所。

 

ちょっと裏に入って高瀬川ぞいの小径は、僕にとっては一番京都のイメージが色濃い風景。
有名な寺社仏閣はもちろんいいんだけど、こういう細い裏道には、たくさんの人が生活してきた京の都の風情が今もしっかり息づいてる。

 

      

紅葉も、桜も、こじんまりと額にいれた絵ような
コンパクトな美しさです。

 

京都はどこもインバウンドですごい人だったけど、
この辺りはまだ見つかっていないのかな、、
ご覧のとおり、昼の2時だと言うのに、ほとんど人がいませんでした。
  

  
京都では必ず行く、
もう30年以上も通っている、人生で一番愛する甘味処、

梅園河原町店。

 

   

  

京都にくると、なんの用事もなくても、
このみたらし団子だけは食べたいので、河原町に出てくる。
    
ご覧の通り、一般的なみたらし団子と違って、
千歳飴を切りそろえたような形をしています。



手前は僕の、みたらし団子とわらび餅のセット。
奥は、奥さんの、みたらし団子ときなこ白玉のセット。

スプーン??

ってのがイマイチよくわからないけど、、、

外国人と思われたかなぁ・・・

 

みたらし団子は、ちゃんとその都度あぶったものを出してくれるので、
出てくるまで、普通にラーメンを待つくらいの時間はかかる。
お土産としてテイクアウトも人気だけれど、あぶったばかりのコゲの香ばしさが味わいたいので、やっぱりその場で食べたい。

   

  

並んでいることも多し、閉店間際でなければ大抵小さな店内はいっぱいに人がいるのだけど、
この日、意外にも、空きがありました。
写っていない左側と後ろは席が埋まってるのだけど、

この角度だけ人がいない店内が撮れた。

    
この直後に、また満席になって、数名待ってたけど・・・

   

この小さな店内、ここで食べるからいいの。

 

梅園は、三代目がまだお若い女性で、この「河原町店」以外にも、三代目がまたひとつ進化した梅園を見せてくれるのも楽しい。


僕はいつも奥さんと二人か、ここ最近は子供の手が離れた義弟嫁ちゃんと三人、だけど、それを超える人数になったら、三条寺町に、ちょっと大正〜昭和初期っぽいお店もあるんで、そっちもまた素敵。

    

 

人にお薦めするなら、ほんとうはこっちの店の方が、
なんか、かっちょいいし、広いし、いいのかもだけど、、

僕はやっぱりついつい大元の河原町店に行ってしまう。
  

 
このすぐ近くに抹茶パンケーキが人気の「UMEZONO CAFE」とかも、
実際とても美味しいのでそちらもたまにいく。

お若い三代目、古さ伝統もちゃんと残し、新しい梅園も見せてくれる、
ファンにとってはなんとも頼もしい社長さんである。

僕は30年以上も通ってる、って言うけど、うちの奥さんなんかは50年くらい通ってるわけだし、
70年、なんて人もいるんだろう。
僕もきっと、死ぬまで通い続ける店なんだろうな、って思う。
   

 
朝日デジタルが出していたこの記事がとても素敵だったので
載せておきます。

 

https://www.asahi.com/and/article/20200717/300267271/