京都に行ったら必ずいく店がいくつかあって、
その一つが、左京区一乗寺、ガラムマサラ。

必ず飲むインドビール

   
横に置いてあるのはラッキョウのアチャール。

実は僕はラッキョウが苦手で、奥さんが注文したもの。
ちょっと食べみ、って言われてつまんだんだけど、
これは、インドなスパイスとパクチーで、なんか食べられちゃう感じだった。
とはいえ、ラッキョウだから、自分から好んで注文はしないかな・・。
 

  
奥さんのランチセット。
メニュー名としてはそう言う名前じゃなかったけど、まあつまりランチセット。
なんか「鰆のココナッツカレー」的なのがついてたんだけど、
ガラムマサラ、魚のカレーおいしいんだよ。

 

で、、僕は何を食べようか迷ったんだけど、結局
ジンガーカレー。
右のコロッケみたいなやつ、サモサも注文。これも大好き。


相変わらず写真が下手だなぁ・・・・
       


ガラムマサラには、24歳くらいから行ってる。

  
いわゆるインド料理屋さんではあるのだけど、
僕が若い頃の元々のガラムマサラは、インド料理屋、と言うよりも、

   
「独特なカレーで人気の店」
  

だった。
   

   
23〜28まで、京都で生活していた時代に通うようになった。
   
名物ばあさんが居て、(本当にばあさんと呼んでた)

この店は、ガラムマサラのカレー、と言うより、僕の中では、
ばあさんのカレー、だった。
今思えば、店のインテリアとか、当時は「看板娘」だった、現店主、りっちゃんによるしつらえだったのだろう。
当時から、なんだかお洒落だった。
  

当時から有名だったから、噂をきいて行ってみて、店に入ると、ばあさんに、


「あんた初めてやな、初めてはビーフにしとき、
 ばあちゃんの言うこときいとき!」

みたいに言われて・・・でも、高圧的には感じない人だったのね。
そういう接客を、人気、にできる人だった。

で、初めてビーフカレーを食べて、サモサとかもついてるランチセットで、
それ以来、いくたびにそれしか頼まないもんだから、

「あんたはいつもビーフしか頼まんなぁ、、、」

なんて、言われたりしてた。
なんだか常連な気になって嬉しかったりした。
     
      

  
ある時、奥さんとガラムマサラからそう遠くない場所にいて、、
ランチをどうしようって話になって、
  


じゃあ、この近所に、大好きなカレー屋があるから、って連れて行ったら、
  
奥さんが、、、

「え、、ここ友達の家だけど・・」

 


看板娘だったりっちゃんは、実は奥さんの高校の同級生だったのです。
  
店を手伝いつつ、りっちゃんはインド料理、インド文化にどんどん傾倒していって、、
女性ながら単身インドに修行に行き、レストランを渡り歩き、
バターチキン発祥の店、モティ・マハル、でも働いてた。
6年修行に出てたそうです。

りっちゃん帰国後、ガラムマサラは、メニューの幅を広げて、店舗も今の場所に移り、
僕ら夫婦が日本に帰ってっきて再開した頃にはすっかり今の、本格的なインド料理店になってた。
でも、、ばあさんが残した、あの愛すべきビーフカレーは、看板メニューとして、今もちゃんと
あの頃と「全く変わらない」わけではないのだろうけど、

少なくとも僕には、同じ、ばあさんのガラムマサラのカレー、を残して
弟さんと一緒に店をきりもりしてる。
    
       
そして、今回、実はりっちゃんも弟さんも不在で、、
若い男性スタッフの方が、

「本日は不在で申し訳ありません、
 いつも遠いところありがとうございます」
  
と、とても丁寧に挨拶をしてくださって、、
 
なんと、、りっちゃんの息子さんだった。
すでに息子さんが働いてらっしゃることを僕は知らなかったんだよね。
(奥さんは実はしってた)
     
親子孫 三代。

ばあさんの時代から好きだったガラムマサラ、そういえば、もう30年以上になるんだなぁ。
三代目に挨拶をしてもらえるまで時代が流れていったんだなぁ、、、、。


名店です。 


京都時代の思い出とか、いろいろ思い入れもありつつだろうけど、
日本で一番好きなカレー屋は?
と言われると、真っ先に思うのはここ。