失ってしまったギターに、もう一度会いたいのです。
   

 

 

2018年の9月19日、
「30年前に盗まれてしまったギターを取り戻したい」


2021年の9月20日、
「33年前に盗まれたギターにもう一度会いたい」

2回、そういう投稿を出しました。

 



盗まれた

と言う言葉を使いましたが、最初の投稿から5年。
盗まれた、のではない、と僕は思っています。

紛失したのです。
僕の不注意で持って行かれたものなのだから、紛失です。

 

      

1988年。  
大学の4年を休学して、初めてオーストラリアに長期(1年ちょっと)行って、
翌年に実家に帰ると、僕のギターがありませんでした。
 

「僕がいない間使って構わないから持って行きな、、と言われた」
      

と言う人物が現れて、渡してしまったのだそうです。
    

  

まず、母にはなにも責任はありません。
何かと友人が出入りしたりする家でした。
ギターの事を語ってきた同年代の人間に、
「ああ、貸してあげるって言ったんだな」と母が簡単に納得したとしても、
なんの不思議もないようなタイプの性格の人間でした僕は。


「僕がいない間使って構わないから持って行きな」

当時、そんな事を大物ぶって平気で言う人間だったと、
自覚がある。
言った覚えがあるのか?と言われたら、??? なんだけど、
そう言う事言ってそうな、人間でした。


だからね、、、
  
僕は思うに、
  
例えば後輩とか、例えば友人とか、
僕にそんな事を言われた人が、、、
じゃあ、遠慮なく、と借りて行って、
   

   
で、僕は帰ってきたけど、あんまり家にもいなくて、
その頃の友人と会う事ももう無くなってて、
その上ギターもあんまり弾かなくなってたから、
まあ、いいや、みたいになって、その時にちゃんと対処せず、、
   

   
持って行った誰かも、

持って行っていいよ、って僕が言ったのに、
返せって言ってこないし、会わないし、、、

そうやって、

いつのまにか忘れてしまっていたりとか、、、


その辺りが事実なんじゃないかと思うんです。
    

  
ギターを持って行っていいよ、、、
僕からそう言われた、

というでまかせを言うような人間が
あの当時いたとは思えないのです。
だから、きっとでまかせではないんです。
 


 


 

YAMAHA L-10 エゾマツ単板トップのモデル、
おそらくは、1979年〜1980年くらいのモデルです。


    

 
写真右上のように・・・どう説明したらいいだろう、
万年筆のフタの丸いとこでわざとつけたかのような、大きな引っかき傷があります。
本体としてはこれが唯一の手がかりとも言える。


そういう傷のつき方ってそうそうしないから

(僕もそんなのって他にみたことない)
同じYAMAHA-L10で、そういう傷があるものってあまりないと思う。

 

他、もし、今も同じケースに入っているのであれば、
ケースには、姉が金色のマジックで描いた、Drスランプあられちゃんの絵が入っていました。
持ち手のあたりだったように思います。   
33年も前のことです。盗まれた当時でも、もうすでにあられちゃんの絵は剥げ始めていた。
今は、消されていなかったとしても絵は残っていないでしょう。
ただ、このケースは深いシワがたくさん入っている素材でできていて、シワにマジックが染み込んでいました。
ケース側面に、昔、絵が書いてあったであろう、金色のマジックの後(色はもうわからないだろうけど)が残っている可能性は大きいと思う。

 

中古楽器情報や、ヤフオクなどで情報指定して、可能な限り出品されたYAMAHA L-10は見続けていますが、
過去7年間くらい、それらしきものはひとつもありません。(そもそもあまり出品されません)

   

 

    

父に買ってもらったギターです。 
 

中学2年の時に、父が、骨髄炎という病気になり、大いに命の危険を伴う難しい状態だったために、その治療ができるという遠く離れた千葉県の病院に入院し、3ヶ月ほど、当時高一の姉と二人で家を守った。

 

無事手術を成功して生還して来た父が、よく家を守ってくれたと、なんでも好きなものを買ってやる、と言って買ってくれたギターでした。
(誤解のないよう、、、父、まだ普通に元気です)
 

高校生を卒業する頃、単純に指の動き、だけで言えば、僕はすでに今とさほど変わらないギターのテクニックを持っていた。

僕の今の技術は、アコースティックギターに関してはほとんどこのギターで身につけたものです。

 

 

こんな情報で、見つかるわけはないと思っています。
 

でも、、当時では考えられないほど、個人の情報が遠くまで拡散できるようになった。

何もしないで、諦めるよりは、ダメもとで、ずっと探し続けようと思うのです。

       

もしも心当たりのある方、いらっしゃったら、情報をください。

転売されて、事情を知らない方が購入していたら、、
本当に僕のなんです、という証拠なんかないし、当然ながら、法律的にも取り戻す権利もない。
売らない、と言われればそれまでです。


ただ、、、
中学校2年生から高校卒業するまで、
気が狂ったかのように、寝ても覚めても飯食う時と寝るとき以外は弾いていたギター。
不注意でつけてしまった大きな傷を、いつまでもクヨクヨ眺めていたギター。
傷の形も忘れないし、絶対に僕のだ、ってわかる。

確証も証拠もない、でも、絶対にわかる。
    

        

もしも、仮に、あの時、僕の家から持って行ったご本人に、
この情報が奇跡的に伝わるとしたら、聞いて欲しい。
       
盗まれたと思っていません。          
僕はあなたを恨んでないです。仮に匿名で連絡をくれるなら、あなたを探しもしないです。
そもそもあなたは、僕が言わなかったら忘れてしまっているかもしれない。
全てにおいて僕の責任だと思っています。

何かの行き違いがあったのかもしれないし、
もしかしたら、何かで僕を恨んでいたのかもしれない。
    
    

お名前は尋ねません、

誓って約束します、僕は決してあなたの素性を探さないです。

どんな事情であれ、僕の元にこのギターがなくなったのは、まだ21歳だった僕の責任です。
     
僕が、持って行きなよ、って言って、
なくなった事がわかった後、一年後には僕はもうまたいなくなっていたから、
返すタイミングも無くなってしまったまま、返せないまま、
今更言えない、みたいになったのかもしれない。
      

             

あなたを恨んでもいないし、責めるつもりも毛頭ない。
むしろ、話してくてれたら、
よく話してくれた、って心から感謝します。
   

       

ただ、このギターにもう一度会いたいのです。
もう一回、このギターを弾きたい。
もう、この世に存在しないかもしれないけど、
もしも現存するなら、もう一回このギターを弾きたい。
 

奇跡があるなら、取り戻したい。

             

だから、お願いです、持っていったご本人でも、
心当たりがある方でも、、、
匿名アドレスでいいから、連絡をください。

        

 


どうぞ、よろしくお願いします。