変な話をします。

先にお話ししてしまうと・・・・ 

    

  
僕は、子供時代に当たり前に自分の周りの人間が共通して持っている記憶だと思っていた事が、実は自分だけの記憶だったりする。  
    

  
例えば、先日も山形に行った時に、絶対にあったはずだ、と思う場所がなかったり、
姉と話ている間に、僕の家のすぐ近所にあって、隣のおばさん(親戚)から聞いたその場所の不思議な事の話を、子供時代なんども姉と話たはずなのに「そんなの知らない、ないないそんなのない」と言われてしまったり、、
      
そんなわけで、ちょっとばかし、夢見るおじさんなところがあって、
ちょいちょい夢でみた事を現実と勘違いしてしまっていたり、

だから、僕自身もこれがどこまで真実なのか、わからないのです。

歳を取るにつれて、

もしかしたらただ、僕が夢でみたものを現実だと思っているだけだったのではないか、
   

  
と思う事があります。
でも、今回の話に関しては、どんどん育っていくその少年を、今でも公園でよく見かけるのです。
  

 




僕は、子供の頃、仮面ライダーシリーズに

「仮面ラベンダー」

がいたような記憶があります。
仮面ライダーアマゾンの前くらいに・・・


子供の頃、友人たちとあそんでいる時にふと、
「仮面ラベンダー」
の話をしたら、皆に、
「なにそれ・・・・」

って言われてしまったんですね。
   
でも、僕は仮面ラベンダーがいたと思っているので、
仮面ラベンダーの風態から、いろいろ説明して、
「いたじゃん・・アマゾンの前に」
みたいな主張をしたわけですが、、、

みんなは、仮面ライダーが、

「1号、2号、V3 途中ライダーマンも出てきて、そして、アマゾン、
今は、ストロンガー、
仮面ラベンダーなんかいない、

だいたい、ラベンダーってなんだよと、
ライダー、じゃないじゃん」

と言って鼻で笑うわけです、こいつちょいちょい変な事言う・・
みたいな感じで、興味も持ってくれないわけです。


で、、僕もなんだかそこでムキになっていたことを主張するのも、
どんどん変なやつにされてしまう、と思い、まあ、
おかしなこと言ってみた的に「てへへへへのへ」とその場はお茶を濁し、
家に帰って母に聞いてもやはり知らないと。

それ以来、僕はその記憶に封印してきたわけです。

ところで、その当時、ラベンダー、という言葉は、そんなに一般的ではなかったのか、
そもそも子供時代には、ラベンダーという言葉を単純に子供だから知らなかったのか、
僕は、その時点で、ラベンダーがなんなのか、わかってないんです。

大人になって、ラベンダーを知った時、、、

あ、、、

と思いました。
色が、仮面ラベンダーだったからです。
 
それから何十年もして、、今の家に住み始め、5年ほど前のことです。

スーパーからの帰り、レジ袋を下げて近所の公園の前を通ると、

小学低学年と思しき数人の子供たちの中で、一番身体の小さい男の子が


「仮面ラベンダーはいるよ!!」

と叫んでいたのです。


え、、、
と思ってしばらく様子をみていました。

「そんなのいないから・・・」

と笑い、やや戸惑う周りの子供たちに、
なんとなく、薄ら笑いを浮かべて、
半分冗談、みたいな顔だけど、どこか本気で、、、

「いるってー、仮面ラベンダー、前テレビでやってたもん」

と主張してるんですね。

周りの子も真剣にはとりあってなくて、
「そんなのいないよバカじゃん」といじめるような感じではなくて、
また変なこと言ってー、、みたいな雰囲気で、それなりに和んでいて、

でも、その仮面ラベンダーの存在を主張する小さな子の表情は、
明らかに、本当にいるんだけどな・・・
という感じなのです。

まるで、あの時の僕のように。

駆け寄って

「いるよな、仮面ラベンダー、いるよな、、」
   


と、声をかけたかった。
でも、こっちはレジ袋を下げたおじさんです

そんなことしたら、歴とした不審者です。
   

   
道端から「おじさんも仮面ラベンダー知っているよ」と、心で声をかけ、
立ち去ろうとした時、一瞬、その子がこちらを向き、目があったようながしました。
  

   
その彼は、その後も同じ公園で見かけます。


どんどん成長して、大きくなっていて、今はよくサッカーボールで遊んでいる、
と言うより、真剣にリフティングなど練習していて、なかなか上手です。
おそらくもうすぐ中学生になるのだと思います。
いつか、仮面ラベンダーの事を聞いてみたい。

でも、そんなことを声かける勇気もないし、

「え、、そんなの知りませんよ」

と言われるのも怖い。
   
   

  
結局もところ、仮面ラベンダーがなんだったのか、わからないのだけど、
実は、その後、ネットで調べたら、
     
仮面ラベンダーが出てきたのです。
  
なんだか、北海道のどこかのゆるキャラ風にキーホルダーとかになっていました。
僕は一瞬、僕も、あの子も、これをみて、仮面ラベンダーを、あの子は今、
そして僕は、子供の頃の思い出として、妄想の世界で作り上げてしまったのではないだろうか、
と思いました。
   

  
もし、そうでないとしたら、、、
   

  
僕も、あの子も、仮面ラベンダー、が存在しているパラレルワールドに
行ったことがあるのではないだろうか、、
  


実はしばらく前に、こんなメンバーでランチ会をした時のこと



なぜだか、僕はその仮面ラベンダーの話をしました。

キーホルダーになって実在していた話まで・・・


そしたら、拓巳さんが、、、

「それ、もしかして、そのキーホルダーとかの企画をした人も、
  子供のころに観ていた記憶があるんじゃない??」


って言ったのです。

そうなのかもしれない。


そして、、、、

本日、この話を書くに当たって、写真なり、なんなら通販のURLリンクなり載せようと、
仮面ラベンダーをネットで検索してみました。

ないのです。
なんにも出てこない。
一つも、なんにも出てこないのです。 

 


    
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
たぶん読まない方が面白い追記

あ、、あった
Twitter  に仮面ラベンダーでてた。