僕は長い事「大河ドラマ」を観ていなかった。
    

     
最後に全話見たのは2004年の香取慎吾さんが主演して三谷幸喜脚本だった
「新撰組」だ。
    

   
当時、僕はまだオーストラリア在住で、ミュージシャンを志すらしていなくて、
もう日本には帰らないつもりの移民だったかし、今のようにNHKプラスなんていうオンラインサービスもなかったから、当然ながらテレビでは観られなかった。
なんのきっかけだったか覚えていないが、何話目かのエピソードを観てしまって、どうにも観たくて、義弟が録画しているかもしれないと聞いてみると、やはり1話目から録画があって、DVDにしてもらって、都度、何話かまとめて送ってもらって最後まで観た。
    
本当に面白かった。

正直を言えば大河ドラマは毎年全部みたい。
意見はいろいろあろうが、まあ、大抵は面白いはずだ。
NHKのドラマは質が高い、という勝手なイメージを持っていて、少なくとも、僕が子供時代にはいつも毎年観ていたたNHKの大河は全部面白かった。
    

     
ではなぜ、2004年以来観ていなかったのか、と言うと、、、、
連続ドラマ、を観たくないからだ。
苦手なのだ、嫌い、だと言ってもいい。
いや、好きすぎるのだろうか・・・
       
次回を楽しみに1週間待つ、って言うのが、たまらなく苦痛なのだ。

       

        
世間で流行っていても、いっそ蚊帳の外でいたい。
一度ハマってしまうと、毎日毎日、ああ、最新話の何曜日まで、あと4日、、あと3日、とずっと頭を離れない。だから、嫌なのだ。迷惑と言っても過言では無い。
それだけ、本当は好きなんだろう。
今は、Amazonプライムなどの動画サブスクがあるから、ほんとうに便利になった。
もう、最終話まで全てが揃っているドラマがいつでも観られる。 
    

     
そんなわけで大河ドラマなどはやはり、ずっと避けてきた。 
そもそも、その曜日に用事があれば、観られないじゃ無いか。
録画すればいいじゃん、という話もあるが、僕はそもそもテレビをあんまりみないので、レコーダーを持ってない。まあ買えばいいんだけど・・・でも、それ以前に、なにしろその曜日まで最新話がやらない、が全ての問題だから、レコーダーは関係ない。  

      


先日、少しの間違いで、、やってしまった。


今年の大河ドラマ「どうする家康」
   

    
観る気が無い、というより、観ない気が満々だから、
そもそもほとんど情報を知らなかった。
   
  
「松潤が大河で徳川家康」

その程度にしか知らなかった。


第一話、のその日。
放映時間まで、僕はまったくノーマークで、その日が第一話開始という事も知らなかった。
   

     
だが、伏兵は意外なところに潜んでいて、、
奥さんがしっかり情報を掴んでいたのだ。
    

  
ご飯を食べて、自室に戻って用事をしようと思っていると、奥さんが、

   
「今日8時から松潤の家康だよ」
      
  
松潤が家康、って、へぇ、、、、、と思ってうっかり、
ちょこっとだけ観てみようか・・・いや、まあ観ないに越したことはないか、、
と、考えないことにした。
この時、19時10分前後。初回放映まで後50分。
           
    
8時近くなると、どうにも気になって仕方がない。
少しだけ、どんな感じ、、だけ観てみようかと、うっかり見始めてしまった。

魔が刺した。

と言うのだろうか、完全に初回を、第一話を、完全観賞してしまったのです。
  

すいません面白すぎた。
背景などがなんだか不思議な感じに映るインカメラVFXも、人によっては、違和感にしか感じないようだが、僕には、なにか舞台を観ているような面白さに思えた。
   

   
初回を観てしまう、そして面白い!と感激してしまう。

もう、これで、完全にハメられてしまったわけです。

昨日も朝からそわそわ。
これから今年ずっと、最新話を待ち焦がれる日々が続くと思うと憂鬱だ。
迷惑だ、いっそやめてくれ、、と思ってしまうのです。
  
ただ、、、、

やはり年齢というのは、歳をとる、と言うのは、そう悪いことはないね。
以前より落ち着いて待てる。
   
「待つ楽しさ」っていうのがわかるようになった気がする。
   
そして、今は、見逃し配信があるから、録画しなくてもいつでも観られる。
   

    
「どうする家康」を見始めてしまったことで、待たねばならないつらい毎日、になるわけでもなかった。
まあ、程度問題で、やっぱり待つのは苦手、ってのは変わらないけど。


「どうする家康」僕にはすこぶる面白いのだけど、結構評判が良く無いような話がネットに上がっている。
大河としては視聴率が低いのだそうで・・・・

おもしろいけどなぁ、、、
   

   
史実から逸脱しすぎてる、みたいな事を言う人が多いように書いてあったりするんだけど、、、
   
そもそも歴史物ドラマってそう言うもんじゃ無いかなぁ、、、と。
史実は史実で勉強すればいいだけで、、、、、
そして、史実に忠実に作ったドラマっていうのもあるし、

日曜の8時におもしろおかしく観るドラマは娯あくまで楽物なのだから、、、
それはそれで全然いいかな、と。