去年一年間、ほとんど働けなかったことで、なんというか、仕事、についていろいろ考えた。
   
僕にとっての「ほんとうにやりたい仕事」ってのは、やっぱりライブで、
だからなにかこう、ライブを「仕事」と呼ぶことに、若干の抵抗もあり、
また、ライブを仕事と呼ぶことになんだか悦に入っている部分もあり、だ。
   
だから、去年、仕事ができない辛さ、が一番辛かった。
経済的に、という部分はもちろんあるけれど、単純に、自分にとって一番楽しいこと、ができない、と言う辛さ、が遥かに勝っていた。

そう考えると、僕は「なによりも好きな事」を仕事にしているわけで、本当に幸せでありがたい事だと思う。
   

    
販売員、も好きだった。
接客をしている時、って本当に楽しかった。
ゴールドコーストなんかで、接客業をしていると世界中からお客さんがくるから、
あとで、日本からお煎餅が送られてきたり、ドバイやブルネイや台湾から手紙が来たり、
ほんとうにやりがいのある仕事だった。
 
今でも、FENDIのお店を観ると、バイトでいいから、いや、お金いらないから、
1日だけ接客やらせてもらえないかな、、、なんて思ったりする。


僕は実は、子供の頃から憧れだった仕事がある。

デパートなどでときどきやってる実演販売。
それも、洗剤とかではなくて、
包丁とか、鍋とか、ホットサンド器とか、ミキサーとか、
調理器具の実演販売。

こう言う感じね。



本格的にこれで生きよう、なんて覚悟はさらさらないので、
やってみたい!! なんて言うのはプロのみなさんに大変失礼なのだけど、
まあ、そこは単純に子供時代からの憧れという事でお許しいただきたい。
      
なにか、気楽にできる、例えばフリーマーケットとかね、

そんなので真似事ができるなら是非ともやってみたいなぁ。


           
もう一つ、やってみたいなぁ、、って思うのが、
フレンチレストランの、ギャルソン。
      
かなり昔、王様のレストラン、というドラマがありました。

松本白鸚さん、当時は松本幸四郎さん主演で、

だめなフレンチレストランを一流にするというドラマ。
         
松本幸四郎がとにかくかっこいいんですよ。
   


そんな高級料理店でなくて、気楽な、家庭的な、みたいなとこで、
お客さんのその日の食事が一番楽しくなるように、
一番美味しく食べてもらえるように、
なんて事を、本気で考えて仕事する、

そんなのがね、すごいやってみたいなぁ、、と。
   

   
僕は今、自分の仕事が一番好きで、幸せにやっていて、
ありがたいと思うし、最高の人生です。
   
それでも、慣れなかったものに、いまだに憧れたりするのだから、
人間というのは欲張りなもんだな。