ドラマー。
      
という個人を、人生で最初に意識したのは高橋幸宏さんだった。
僕がYMOにハマった中学生時代、高橋ユキヒロ、と言う表記だったと思う。

      

   
今考えればもう長いこと、音楽談義などのをする中で、好きなドラマーは誰ですか、と言う質問をされた時、必ず、トップで出てきたのが、
      
高橋幸宏 スチュアート・コープランド
    
このお二人。
         

   
でも冷静に考えれば、僕が高橋幸宏のドラムを知っているのは、YMOとサディスティックミカバンドでの演奏だけ。
それだけ、高橋幸宏のドラムは、ユキヒロ印、が付いてる、唯一無二のドラミングだった。
      
シャープで、タイトで、まるで全てが完全に最初からデザインされているようなドラム。
フィル、おかず、なんて言われる。合間合間で時々入ってくる飾り付けのフレーズも、ほとんどスネアとハイハットだけしか使ってなくて、極めて当たり前にある音符を重ねているだけなのに、それだけなのに、ゾク、っとするほどかっこいい。   
   

ズンタカドコドコシュタラタンタンタタンッ、ジャーン、、
  
って、いっぱい叩かない。絶対やらない。

シュタタ、

とか、たいていは、そんだけ、
すごいのになると、サビから、テーマメロディにもどる、一番ドラマチックなところで、
4部音符二つだけだったりする。

タン タン 

それしかやらなかったりするんだど、まあ、かっこいい。
   
高橋ユキヒロ、といえば、僕の中ではこの写真。
セカンドアルバム、

  
「ソリッドステイトサバイバー」
   
ずんだみたいな緑のバックに、真っ赤な人民服。
頬のこけたシャープな顔に、ヒゲとパーマとサングラス。



今、僕は、このソリッドステイトサバイバーに続く、
なぜか渡辺香津美さんのギターが入っていないライブアルバム、
「パブリックプレッシャー」
そして、スネークマンショーとコラボのように出した、
「増殖」
2枚を、LPレコードで持っている。

デビューアルバム「イエローマジックオーケストラ」と、
写真の「ソリッドステイトサバイバー」
買おう、って思う。

ずっと思ってたけど、すこし、LPレコード熱も冷めて、というか、聴きたいレコードいろいろ買って一生懸命探すのをやめちゃってたし。



かっこよかったなぁ、、、
高橋ユキヒロ、高橋幸宏
ほんとうに、スター、だった。

今、なぜか、ライブアルバム「パブリックプレッシャー」の元音源であるはずの、
グリークシアターのライブがYOUTUBEにアップされている。
DVDで発売されて絶盤になったはずのものだ。
      
名曲「ライディーン」
僕が初めて高橋ユキヒロを知った頃の演奏を、、


このサムネイルみてよ、かっこいい。
これこそ、かっこいいミュージシャン。

高橋幸宏さん、素晴らしい音楽、日本にかっこいいミュージシャン像、
お若い時から、ずっと、長い間、ありがとうございました。
心より、ご冥福をお祈りします。