やっぱりねー、、

なんだろう、、

やっぱりねー、観たかった人いっぱいいたんだよ。
      
「皆様方よ いまにみておれで御座いますよ」
    
あのセリフをまた大スクリーンで観たい!!
って人、いっぱいいたんだよなぁ、、って思う。


途中、ビデオなどで観てはいるものの、
改めて映画館で39年ぶりに観て、しみじみ思う。
   

    
やっぱり映画館のスクリーン音響で見る映画と、
テレビやPC画面、タブレット、ましてスマホなどは、
まったく別物だ。   
  
その環境が物理的に与えるものだけではなく、
イベント感、没入感、観ている側の集中力もまるで違う。
    
鑑賞環境って本当に大事だ。
    
   
上映後、

近々、ネットニュースなどでもでてくるはずなので、写真は出せないけれど、
今回の企画の発案者であり、マイブラザーの映画監督  北村龍平と、

作曲家・笹路正徳さん

鹿沼絵里さん(故・古尾谷雅人氏夫人)

古尾谷雅人さん(二代目)

のトークショーも非常に興味深かった。

アバンギャルド、というのか、、当時の一般的な映画音楽とはかなり違ったアプローチの音楽をつけた笹路正徳さん。この方は、僕らミュージシャンなら知らない人はいない、超有名音楽プロデューサー、キーボーディスト。
      
プリンセスプリンセス、ユニコーン、スピッツ、コブクロ、
 
を手がけた、巨匠です。
皆さん大好き、スピッツの「ロビンソン」も笹路さんプロデュースです。

その笹路さんご本人が話す、この映画の音楽制作の話が実に深くて、
いまいち、理解しきれない・・(笑
 

         
奥さまである、鹿沼絵里さんのお話になる撮影裏話や、生前の古尾谷雅人さんのエピソードなども、映画を観終わった後でなんとも感慨深いお話だった。
そして、とても明るくて、チャーミングな方で、素敵だった!
      

        

北村龍平さんは、この映画の熱烈なファンでありながら、昨日まで、この映画を映画館で観た事がなかった。
観られない年齢だっからだ。
公開当時、丑三つの村は、R18指定だった。
まだ中学生だったため映画館に入れてもらえず、

映画館の受付で闘うだけたたかって、やっとパンフレットだけ買わせてもらって、とぼとぼと帰って行ったという思い出を語っていた。
              

    
実のところ、僕も18歳になっていなかった。


この映画は、当時、衝撃的な内容もさることながら、これも映画史上に燦然と輝く、キョーレツなお色気シーン、いやいや、はっきりとエロエロシーンが話題だった。

当然観たいわけです。何よりも何をおいても何を犠牲にしても観たいわけです。
当時、僕、まだ、16歳ですから。
で、、

玉砕覚悟で観に行って、うっかり入れてしまった。
そう、僕は映画館で観ているのです。
映画館に入る前から、モーレツなドキドキの中、16歳とバレずに観る、という壮大なミッションを抱え、入れたら猛ダッシュで人ごみに紛れて席に座った時の安堵感。

そして、そこからの「丑三つの村」
    

   
そりゃ、、衝撃だったのですよ。
もう、予想していたものにプラスしてまったく想定外の衝撃。
        

    
それは、何よりも期待して行ったエロエロでも、衝撃の惨殺シーンでもなく、
そこにあった風景が、まるでイメージが違う異次元に誘っていくような、シンセサイザーを多用した音楽や、

何が善で何が悪なのか、自分の感情も道徳もそれまで持っていたどこにすがっていいのかわからない、メンタルの浮遊感。 
16歳には、おれ、何観ちゃった?? みたいな変な喪失感まである映画だった。
 
改めて、映画館で観られたのは、ほんとうに貴重な体験だった。

 

実は、僕のすぐ後ろに、古尾谷雅人さんの、付き人だった方がいらっしゃってて、
どんな思いだったんだろうなぁ、、、

     
「僕の39年の長きに渡る夢の実現に、付き合っていただいて本当にありがとうございました」
  
ブラザー北村龍平の顔は、世間が思う、映画監督北村龍平、ではなくて、僕のよく知る、ふだんのお茶目な龍平さんの顔になってた。

こちらこそ、付きあわせてくれてありがとう。
最高に非現実な夜だった。


先行販売のCD。

なんと、映画と同じ、モノラル!!!!
  



もうすぐアマゾンとかでも発売になると思います!!


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情報でたので、追加。