みんな幸せでいる、というだけの事は、月から地球を撮影するより難しいんだろう。

日曜日ですね。
　　　

　　　　
平和な日曜日。
それだけあったら、それでよくないかな？
って思う。
　　　　

　　　
毎日ちゃんと働いて、大事なものだけ大事にして、
あるものに感謝して無駄遣いせず、余計な贅沢はせず
一緒にいたい人と平和な日曜日があって、

それだけでよくないかな、って思う。

喧嘩はいけない、
人を傷つけてはいけない
人を殺してはいけない

それだけ。
たったそれだけの事が、人はできない。
　　　　　　　
世の中は、ほんのひとつまみ程度の人数の、
世界最高の頭脳を持った強い人達が作っているコミュニティに回されていて、
それ以外のほぼ全員は、その人達の作ったルールで生きている。
だから、その人たちが「死ね」と、と言えば死ぬしかないし、
「殺せよ」と言えば殺すしかない。

　　　　　
世界最高の頭脳を持ち合って、今、結果、その段階。
では、それは、世界最高の頭脳のその人達が悪いのか。

違うと思うよ。
　　　　　　　　

人間には根本にいろんな種類の欲があり、
世界最高の頭脳をもつその人たちはあくまでもある分野で極端に長けた能力を持ち欲も普通にもったただの人間です。
欲と暴力と身勝手にまみれた、何十億の人数を平和にまとめる事は、人類の叡智では現段階ではできない、という事だ。
というか、たぶん、叡智や、方法論など、現段階人類の精神構造でそんな事は不可能なんだろう。
物理科学が光の速さを超える、くらいの進化が必要なんだきっと。
　　　　　　　

　　　　　　　　　　
誰か、のせい、じゃないんです。
誰か達、のせい、じゃないと思います。
どこかの国のせい、じゃないと思います。
　　　　　　　　
　　　　
何十億、が、みんな本当に遺伝子レベルで、
　　　　　　　
積極的に調和を求め、他を愛し、他をいたわり、他を尊重し、
全ての「個」が、善であろうとする意思を持つに至ったら、
　　　　　　　
誰かが誰かを管理する必要はない。
セキュリティも要らないし、親切、真心、善、悪、という言葉すらいらない。
　　　
そうなったら、もう、世界最高峰の頭脳はただただ世の中がより美しくあるためだけに使われることになるだろうし、人は心から自分にできない事をしている人達に感謝をするだろうし、全ての生命が輝く世界になるんだろう。
　　　
　　　
　　　　
侵略という言葉がが身近になって、砲弾が身近なって、ミサイルが身近になって、戦車が身近になって、
瓦礫に横たわる死体をぼかした写真が身近になって、世界が核に本気で怯えるようになって、

世の中の最高峰と呼ばれる地位にいる、子供の範になるべき者たちが、

ヤクザやマフィアのような言葉を発するのが当たり前になって、
　　　
　　　　　
それが、現段階での人間の本性、なんだろうと、今、改めて思うんだ。
　　　

　　　　　　　　　　
人類は、月から地球の写真が撮れるのに、火星に人工物を送る事ができるのに、
単純に、わかりやすく「みんな良い人間でいる事」の方が難しいのだろうか。
　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　
目の前に、妊婦が立っていても老人が立っていてもその状況に当たった全員が１００％席を譲るわけではなく、
人の尊厳を根本から踏みにじり陵辱している者が当たり前に未来を保障されて、憎悪の連鎖はそこから嘘もでっち上げも作り出し、
横断歩道で子供が手を上げていても制限速度すら守らずに通り過ぎる車もいて、道にはタバコが落ちていて、そういうのを未だ治せない人類には、平和を望むべき資格があるのだろうか、誰かを責める資格があるのだろうか、そういう、戦争から見たらずっと小さな誰も覚えていられない何十何百何千何億と積み重ねられてきた「非」は、一切溜まる事なく、時の流れと共に消えて行くと、人類の集合無意識は、都合よく思い流せるのだろうか。
　　　　　
そういう事もどうせ自分には関わりがないからとほとんどの放置して来た一人の集合が大衆だ。
綺麗にしたな自分の家の外にたまり続ける汚物を放置してきたのが社会だ。
　　　　　　
そして、僕もその一人だ。
偉そうに言ってるだけで、ずるい汚い人間の一人だ。
　　　　　　　
　　　　　　　　　　　
誰か、のせいだとは僕は思わない。
誰のせいでもない、それが、現段階の人類だ。
だからどうしたらいいのか、も僕にはわからない。
　　　　　　　　　

　　　　
ただただ、遠いいつか、人類の全てが穏やかに暮らせるレベルの魂を持つ時がくる事を祈って、
光年ほども遠いそこに向かって１ミリでも人類が前進するために、せめてまず自分から、
怒りとか、恨みとか、みんな放棄して生きていたい。
たとえ、理不尽にぶん殴られて死のうとも、虫ケラのように潰されて死のうとも、
怒りを恨みを次の命にに繋がない命でありたい。
生命は必ず尽きる、恐れる事などない。
ならば、生きている間、出会った全てを愛し、尊重し、慈しみ、暴力を捨てて死んで、誇りもなんにも残さず、次の時代の空気になりたい。

言ってることは多分たくさんの矛盾を含んでいるだろうが、人間ってそういうもんだ。
僕は、今回は普通の人間でした、で終わってそれでいい。
　　　　　
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　
言葉も、行動も、思考も、自分の起こす全ての現象からあらゆる暴力を捨てて生きていたい。
世界中のどこにも暴力がない日曜日になったらいいな。