昨日、新潟の方から、お体はどうですか?というご連絡をいただいた。
新潟でライブを、と言ってくれている方だ。
       
現状、まだ1時間半から2時間近くあるライブを通して歌うだけのところまで戻ってない。

「目の問題なのに??」って思われると思う。
僕もそう思った、 長い話になるから、ここは割愛するが、練習ができなかった。
   
   
いろいろ悔しい事を抱えたまま、療養生活にはいり、練習もできない、なんにもできない事に悶々としながらもだいぶ回復し、10日ほど前から、練習を再開した。まだ、ビビりも入りつつだが、少しづつ感覚は戻ってきた。
4月8日の手術に関しては軽いものだし、練習がまたできなくなる、と言うことはないはずだ。
コロナの心配もまだまだあるけれど、少しずつ今まで通りのライブ復帰に向けて準備している。

       
全国を小さなライブで回りたい。
大きな会場は大好きだ、でも、小さな会場で「観客」と一括りになってしまう人数ではなく、
あなたと、あなたと、あなたと、あなたと、あなたと、、、、、
って、お一人づつをしっかり認識できるようなライブがしたい。
     

                 
ライブ活動自体は、やはり、コロナ問題で途切れてしまったものがいっぱいある。

もう一度、原点からやり直したい。
やり直す、ってほどいろんな成功をしてきたわけじゃない、
ただ、考え方とか、いろんな事が変わってきて、
いつもいつも、知らない人達を前に演奏してきた、日本に帰ってきたばかりの頃の、
一回づつ、なんとかここで爪痕を残したい、って思ってやってヒリヒリしてやってた頃のようなライブで、今、いろんなところを回ってみたい。
  
照明がどう、とか、音響がどう、とか、今、そんなのも全部吹っ飛ばして、
   
大声で歌って迷惑のかからないところなら、どこでもやります。
って思ってる。


YOUTUBEで懐かしい動画を見つけた。
 
2003年、一青窈さんが「もらい泣き」で初めて紅白にでた時の動画だ。

 



僕は紅白をほとんど観たことがない。
ミュージシャンをやっていれば、やはり、
   
「紅白に出られるようになったらいいね」

「紅白目指さないと」

って言われる。
でも、正直なところ、あまり興味を持てないでいた。

売れたくないわけじゃない、有名人になりたくないわけじゃない。
でも、紅白を目標にとは思えなかった。
   

オーストラリアで、まだミュージシャンになることなんか考えていなかった、
思いもよらなかったし、想像もしていなかった時代、友人から送られてきた日本映画をいろいろ入れたDVDの中にこの映像が収録されてた。

おもしろいミュージシャンだからみてみてって。
 

なかなかの衝撃だった。
確かに面白いミュージシャンだし、何度観ても飽きない、クセになる魅力があった。
明らかに、ただの新人ではない、天才の風格があった。

一青窈さんは、その後、大名曲「ハナミヅキ」で確固たる地位を築くことになるが、
「もらい泣き」でブレイクしたてだったんだろう、その辺の事は僕はよくわからない、

  
以前、YOUTUBEでおの動画を探し回った事があるが、見つからなかった。
今回偶然見つけた動画は、投稿が2021年だったからUPされたのはこれが初めてなのかもしれない。
     

         
よく似合う斬新な衣装で、座って歌い始める、
アナウンサーの声が歌の出だし
「ええいいーあぁ」にの二つ目の、緊張でなのかフラットしてしまった「え」にかぶる、
このタイミングは、アナウンサーの出遅れの失敗だったのか、計算されていたのか、
これが絶妙にいい。
  
そして、入りの一節、やさしいのは誰です?までを、完璧な歌で締めた歌入りから8小節4拍目、
誰です、の、伸ばす「すぅ〜〜〜〜」の後ろで打楽器だけぬいた、ズトトッタンッタ ズトトッタン」 
最後のスネア、 タン! で、右に首をヒットするように傾げ、まだ寝起きのような虚ろな顔で、おもむろに立ち上がりしな一瞬口をあけて呼吸をすると、緊張から解放され、我をとりもどしたように顔をあげながらにっこりと微笑む。
あ、裸足だ、、と思ったところにタカタティ。


久しぶりに見つけたこの動画で、僕は、不覚にもちょっと泣いた。
    
ライブをして回っていた生活に早く戻りたい。
心底そう思った。
     

   
人の前で長く歌わない、だけでも怖い事だ。
つらい、ではなく、怖い、の方が近い。
このまま歌えなくなるのではないか、という恐怖だ。
     

   
でも、練習も順調だ、もう少し先だけど、出口は見えてきた。
          
転んだら、ただでは起きない。
前とおんなじ、にはしない。 
一つ、進化した僕になって、いろんなところにライブに行きたい。

すぐそこ、で演奏するライブ、をしたい。

   

 

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