香葉村真由美ちゃん、
ここでは、あえて「香葉村真由美先生」と呼ばせてもらおう。
「徹底的に人を信じる事、愛する事、を子供達に教えたい」
小学校教員として、破天荒とも言える教育活動が話題になり、たとえ教育委員会と対立しようともその姿勢を崩さず、ただただ、愛する事、信じる事を子供達に伝え続けて来て、
中村文昭氏に見出されそれを今度は大人に伝える事、子供たちを通して知った本来人間が持っているはずの物を
「子どもたちの光る声」を通して語る、極めて貴重な存在の「講演家」・・・
だった。昨日まで。
昨日、最後の講演会を聴いてきた。
有楽町朝日ホール、真由美先生の最後の講演を見届けようと、全国から600人の人が集まり、ステージには大きな花が飾られ、それはそれは盛大なフィナーレだった。
写真でご覧の通り、美人で可愛らしい人です。
僕が、ブログ用にとスマホで撮った写真があまりにひどいので、友達の「うじっち」のfacebookから写真拝借。
僕は、あまりコラボを好まないもので、ミュージシャンとでもあまりしない。
講演家の方からコラボを持ちかけられても、申し訳ないと思いつつ、丁重にお断りする場合がほとんどだった。とくに講演家の方の場合、そこに主張があるから講演をしているわけですから、それと、歌がどう合うものかもわかりづらく、よほど相手を見知っていて、コラボの融和状況を明確に予想できる場合でなければやらない。
だから、一時期は、永松茂久以外とは講演とのコラボはしない、と公言していた事もある。
そんな事に値打ちをこくつもりはないんだけど、すごくこだわりがある。
真由美ちゃんからコラボの話が来た時は、こちらこそ願ったり叶ったりの事なので、二つ返事でOKした。
その時に、僕のライブにもいつも来てくれる、真由美先生大好き、の坂田宏子さん、ヒロちゃん、がこんな写真をプリントしてfacebook告知をしてくれていた。
粋な事をするなぁ、、、と思った。
香葉村真由美ファンは、とにかくみんな温かい人たちなのだ。
昨年、真由美ちゃんから、
「講演家を引退するから来年の3月26日、引退講演のために空けてほしい」
と連絡が来た時、正直、寂しい、とか、残念、より、
「よかった」
と思った。
ほっとした。
ファンの方々には怒られてしまうかもしれないけれど、
僕は、あのまま香葉村真由美に「あの講演」を続けてほしい、と僕は思っていなかった。
一緒に、コラボ講演を回った人間だからわかる事がある。
初めて一緒にコラボ講演をした時に、この人は続けてはいけない、と思った。
あまりにも誠実で、あまりにも無防備で、一度の講演に、それほど命を削って語っていた。
香葉村真由美の講演で、必ず語られるエピソードがある。
一生ついて回る、人生を変える、ことによれば容易に命すら奪えるような、悲しく辛く苦しい思い出を語る。
せめてそれを外せば、、、、とはいかないのだ。
このエピソードを語れなければ、、
なぜ彼女が、そこまで人生をかけてこの講演を続けているのか、が見えない。
極めて重要な、香葉村真由美の講話全体を支える、理由でありバックボーンなのだ。
可愛い衣装を着て、花を飾り、そして、舞台上で、自分の内臓をえぐりだすように語る。
自分を守るための、あやふやな表現も、忖度も、オブラートもない。
なんの盾も持たずに、どれほど傷つこうが、伝える、という使命感だけで舞台に立っている。
僕はこれほどすべてを覚悟して語る講演を他にしらない。
一回一回、本当に命を削って話していた。
だから、引退する、と聞かされた時に、
寂しさだとかより、ただただ、よかった、と言う思いでいっぱいになった。
最後の講演会は、いつも通り、より、案外に力が抜けた清々しさまで感じる、素晴らしい講演だった。
600人の一生の思い出になるにふさわしい、本当にいい講演だった。
パーティーはもう大騒ぎ。
舞台を降りれば、極さっぱりした、やんちゃで、面白い人だ。
僕がライブなどで地方に行く時、 facebookなどで空港から投稿したのを見つけると、
「飛行機、ゆれるぞ、 すごいゆれるぞ」
とかメッセージをわざわざ送ってくる、ちょっと変な人だ。
だから、パーティーはなんでもあり、大騒ぎ。
不思議なご縁で、僕ら夫婦がスポーツジムで一番仲良くしている方の旦那さんが、
一般財団法人日本ペップトーク普及協会の会長の岩崎由純さんで、なんと、同じテーブルだった。
奥様とは仲良くさせていただいてるけど、初めてお会いした、しかも、トイレで(笑)
僕は、パーティーの最後に1曲だけ歌って、会場大合唱。
僕にとっては、たった一曲ではあるけれど、ステージ復帰の舞台だった。
この後、香葉村真由美が何をするのか、詳しくは聴いていない。
講演家としては引退して、これからはいろんな人を応援するんだって言っていたけど、詳細はわからないし、むしろ聞かずに、ワクワクしとこうと思う。
大好きな写真がある。
ちょっと特殊なタイプの音響になったため、会場での音の出方を聴いてもらっているところだ。
後ろ姿一発で、香葉村真由美、とわかるシルエット。
もう、このコラボ講演も二度とない。
その代わりに、新しい香葉村真由美を楽しみにできる。
真由美ちゃん、いや、真由美先生。
ほんとうに、お疲れ様でした。
僕は悔しいからあんまり言わないけど、あなたはやっぱり「先生」だ。
舞台人として、あなたのこの背中のシルエットに学んだ事がたくさんあります。
僕も、あなたの生徒の一人だっただろうと思うよ。
まあ、君は「そんなオヤジの生徒やだよ」っていうだろうけどな。
中身はジャイアンだしな。
『子どもたちの光るこえ」
香葉村真由美 著 センジュ出版
っっっm