手術したんですか??

って、やっぱり言われるんですね、
そりゃ、なんだかわかんないよね。
みなさんがみなさん、数ヶ月前から毎日僕のブログ読んでるわけじゃない。
  
たまたまギターのハジメ

を見てくれて、ブログを探してくれた人もいる。

へえ、こいつかぁ、、って見たら、、目の手術無事におわりました、、
って言われたら、


えええええ、、なんの手術??

ってなるのが人情です。

かと言って、根掘り葉掘り、聞くのもはばかられるだろうし、
僕も全然話していいことで、、なんにも隠しちゃいないし、、

いまだに、白内障手術したんですね、、、って勘違いされちゃったりもするしで、、、
   


なので、再度説明します。
この手術には、保険上の決まった名称がありません。二
(一般的に手術の術式名称は、保険の便宜上で「なんとか手術」って名前をつけられているそうです。)


   
24歳、京都で宝石屋さんの店長をやってた時、バイク交通事故にあって、
頬骨を陥没骨折して2ヶ月半入院しました。その時、右目も中にめり込んでしまいました。
その時は、右頬ぼねのほとんどをチタンプレートで再建する手術をして終わり、右目は無事でした。

で、オーストラリアに移住して住んでいた32歳の時、右目が事故の後遺症である日突然に白内障になりました。
即手術で、僕の目は瞳に眼内レンズ、が入りました。
    
下記の図のような状態です。
眼内レンズは瞳の中に埋め込んであります。
これが、いわゆる白内障手術です。



この手術をしてから23年後の昨年、12月14日、
眼内レンズが、突然下に落ちました。

電車の中で、突然、
  
「あ・・・・」

って感じで、視界がおかしくなりました。
こういう状態になったのです。



そういうわけで、僕の右目は、真ん中に白く線のように光の反射が見えて、
ぼっけぼけになって、目の中もなんか気持ち悪いって状態になったのですね。

眼内レンズは完全に落ちてしまうと、中に入ってしまいます。
眼球の中は、硝子体(しょうしたい)という眼球内のほぼ全てを埋めている
ゼリー状の無色透明の物質があって、これの中に眼内レンズが落ちる事になると、
まあ、いろいろ面倒なんですね。
  
で、、落ちないように、ずっとおとなしく、あまり衝撃がないように、生活してた。
  

2月25日にやっと手術。

当初は硝子体は全て摘出(これは、ごくざっくりいえば、、だけど、後ろにある網膜を手術中保護するのに必要になってしまうのです)。
そして、レンズを支えていた袋状組織は敗れて使えない可能性が高くそれは切除、恐らくは白眼に土台を作り、レンズを固定、という事になっていた。

ただ、開けてみないとわからない事ってのがあるもので、術式が変わる可能性も言われていました。



で、、、、、
手術ですが、、、

なかなかのホラーです。


ここからがだいぶグロ。
先にお話しておくと手術は、痛くはないです。
全く痛くない、と言っていいくらい痛くないです。
  
     
ただ、、、メンタルにグロ。
  
グロ注意!!  
苦手な方は読まないで! 自己責任でお願いします。

     

     

手術なんですが、、、
全身麻酔ではないんです。
  
目薬の麻酔と、、目の下から長い針を入れて、眼球の奥に注射。
見えるとこから注射ってのは流石にね、、、
で、正直さほど痛くないです。少しはね、痛いけど、でも、痛いというより、目の中に何か入ってくるような気持ち悪さ、だけです。
  
      
麻酔はすぐに効きます。ただ「麻酔が効いてる感」ってのがほとんどわからない。
というのも、麻酔が効くまでの間に、目の周りに、ヨードチンキ風の匂いのするのを塗られ、、上から目のとこだけ空いてる布を被せられ、たぶん、それh2枚あって、おそらく目の上にビニールみたいなの被せられて、それを、なにか器具でまぶたごと開いて固定するんだけど、、、

その間、すごい光が上から照らしてて、、
眩しいわけですよ。

なんかね、、、それは、
         

   
天に召します時に降り注ぐ光のようでもあり、
ビッグバンのようでもあり、
普通に、すげえ投光器目に近!!!

って感じでもあり・・・

だから、その光がすげー眩しい、ってのにだんだん慣れてくる段階で、
徐々に麻酔が効いてて、でも、目にボワーっとする感覚があるわけでもなく、、、

まぶしい!!!
  
以外は、平常運転な感じなんですね。
眩しいのってなれると、平気になってくるのね。
で、、ここで、眩しいけど、目がつむれないから、なにかで固定してるんだな、、、ってわかる。
固定器具をつけていること、は感覚としてはわからないんです。
無理やり開かされてる感はまったくないの。
だから、あ、麻酔効いてるんだ・・・って思う。


で、光に溢れた視界がちょっと「ぶにょぶにょ」って動いて、
先生が、「痛みとか痺れとかないですかー?」
って聞く。
目を押したりしてたんでしょね、それで、ぶにょぶにょって見えたんだろう。
  

「痛くないでーす」

って返事して、「じゃあ、手術jはじめます」
って言われて、、まあ、うすうすわかってはいたけど、、
          
うーんと、、、この感じでそのままやるんですかね、、、
1時間半くらいかかるって言ってたけど・・・・

つまり、完全に意識ははっきりしている状態で、、
眩しくて見えはしないけれど、目の中身とって、新しいレンズ入れるわけです。

その時になって、ええええマヂで?? って思うんだけど、
もう時すでに遅しというか、遅しもなにもそうするしかないわけです。
   
「まな板の鯉」
    
という言葉がありますね。
  
人生最大にまな板の鯉でした。

    
で、、、医師は二人いて、執刀医のいつものK先生と、もうお一人がN先生というのだけど、、
二人でいろいろ相談しながらやってるのね。
術式は決まってるんだけど、、、途中の作業というか、そういうのを話しながらやっている。
それも、すごい和気あいあいと。
        

       
僕は、学生さんの見学みたいなやつ、なんていうんだろ、
ああいうのも、全てOKサイン書いてるんです。医学に貢献できるチャンスだからね、それは全部OK。
ちなみに僕の24歳での交通事故の時の手術はそういう書物に写真乗ってます。
オーストラリアで鼠蹊部ヘルニアの手術をした時も、日本から来た研修医師団の見学付きでした。
   
今回の手術も部屋に入った時、気にしてないから気づかなかってけど、
そういえば数人若い人がいたようにおもう。

そういう人たちに、何をしている、をしっかりわかるように、話してるのかなぁ、、、とか思ったり、
そもそも手術って、これから何やります、って宣言して、今こんな感じ、って言いながらやるのかもしれない。
全員麻酔ではない手術って僕、もしかすると今回が初めてかもしれないから、よくわかんないけど、
すごくリラックスしてやってるわけです、先生方が。
   
なんかね、それがすごい救いというか、これで、、ブラックジャック的にブスっと真剣にやられてたら、なんかこちらもリラックスできなかった気がするなぁと、、まあ、それは人によるだろうけど。

そういう状態だから、視界は、眩しくブワーってなってても、その中で、何かが動くたび、その前に、
「よし、開いた、、、じゃあ、レンズ摘出します」とか言ってるわけですよ、その後に、視界がぶわぶわ、ってなるから、
「あ、今、目からレンズだしてんな、あ、、滑ってもとにもどっちゃったな、、」
みたいにわかるんですね、はっきりと。

で、、先生が、、、

「やっぱり、レンズ摘出は、N方式が一番確実だね・・・」

とか言ってて、すると、N先生が、

「ははは、そんな方式の名前ついてないですよ、、、、」

とか言ってて、うわー、緊張感ないー・・・
    



で、、目の中になにか管のようなものを入れられたような気がして、、、外の機会が、子供がうわー、、、、っていうような音をたてたんですね、
うわーーーーーーーーーーーーー、うわーーーーーーーーーーーー、って。少し音程が変わりながら、
うわーーーーーーー(高く)うわーーーーーーーー(もっと高く)うわーーーーーーーーーーーって。


そしたら、これは、ただの勘違いかもしれないし、実際に何をやっていたのかはわからないけど、
目の中、というより、顔の中、で、

ぴゅぴゅーー、、ぴゅ、ぴゅーーーーーー、みたいな、何かを吸うような音がして振動があった。

これは、、、硝子体をすってるのかな、、、とか思ったりしてね・・・




で、、、人間って、すげえな、、、って思ったのが、、、
そうなったら、もう諦めちゃうわけです。
あ、、これ、このままいくな、、と。
あとは、うっかりちょっと痛い感じがしたりしたら、痛いでーすって言うしかないな、、
なんて思ってね、

そしたら、眠いの、モーレツに眠い。
で、、、微妙にうつらうつらして来て、、、
なんか、これ、寝ちゃいけないやつじゃないかなぁ、、とか思ってるんだけど、
だって、寝たら目は閉じようとするじゃない、、、
固定してあるのはそのためなんだから、大丈夫だろうとは思いつつ、

でも、なんか、常識的に、ここで寝ちゃいけないやつじゃないか、、_??
って一生懸命頑張ったんです。

でも、寝てました。
完全に寝てましたね。

ふと、気づくと、少し視界はものを判別できる感じになっていて、、
目をピンセット針を使って縫合しているのがわかりました。
目の中を意図が通る、変な感じ、ってのもありました。

「あ、、、縫ってる・・・ あれ??縫うのはできないみたいな話じゃなかったっけ・・・?」
 
みたいに思ってたら、

「はい、終わりました、お疲れ様」


1時間ちょっと、その状態でいたのか、ってなんか感慨深いものがありました。



で、、、翌日、
もう使えないだろうと思われていた組織がまだ使えたため、それを再利用して、白目に土台方式ではなく、縫合による固定にした事、これに伴って、硝子体は全摘出ではなく、前部、つまり瞳の裏側あたり一帯だけの摘出になった事、そのため、手術後の回復がやや早目、になると思われる、って話をされて、、
でも、僕は、それ、リアルタイムで、K先生とN先生のやり取りで、だいたいわかってた。

「んーーー・・・ N先生、これ、(バックなんとか)でいけそうじゃない??」
「あー、、、そうですねぇ、、これなら、いけますね」
「じゃあ、(バックなんとか)にした方がいいなぁ、、」


なんて会話を聞いてた。
たぶん、そこなんじゃないかな、、とか思って。
     

思い返すと、体張ったリアルエンターティンメントで、、なかなかいい経験でした。
 

ユウサミイ関連サイト、販売サイト、YOUTUBE
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~