「ダウンレンジ」(DOWNRANGE) という映画がある、
映画監督、北村龍平が、
大作
を撮影、公開して大ヒットした後、
ハリウッドで、長年温めてきた企画、
「極めて低予算で、アイデア勝負で、すげえ映画を作りたい。」
それを実現すべく、作った映画だ。
有名スター俳優は一人も出ていない。
荒野を走る道路ある地点、ほとんどその一箇所でしか撮影されていない。
しかも、シーンのほとんどが車の陰でだけ進行して行く。
物語、というほどのストーリーはない。
灼熱の荒野で、最悪のタイミングで最悪の場所を通り、
反撃する手立てもなく、極めて理不尽に
「命を狙われている」
それだけを描いた映画だ。
なんの説明もない。
ただ、それだけ、だから気持ちが悪い。
これこそ、映画でしか味わえない醍醐味だと思う。
狙われる。
役者が映画の中で狙われている、というだけなのに、
すこし間違った動きをすれば、
間違いなく特殊部隊な達人のスキルで発砲される鉛玉と、
手についた血の生臭さや、乾燥したヒリヒリする熱気、
すぐそばにある灼熱の荒野で腐敗していく死体、
喉の渇き、朦朧としてくる意識、
精神の限界。
「圧倒的な不快感」と、いう臨場感。
これぞ、カルトだ!
昨夜、代官山シアターギルドで、
ヘッドフォンで観る新しい映画体験、
贅沢なリビングルームのような空間で、
こんなちょーリラックスな感じで、
まったくリラックスできない映画を観るという・・・・(笑)
DOWNRANGEは、日本でも発売するブルーレイ製作中らしい。
楽しみだー。
YOUTUBEで探すと、本編から切り取った、やばいシーンとか世界中のマニアがガンガンだしちゃってるけど、、一応オフィシャルトレーラー、こちら。