3年前の、2018年9月19日。
  
当時、月に一回くらいしか更新していなかったこのブログで、
    
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情報求む、拡散希望、
30年前に盗まれたギターにもう一度会いたいのです。
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という投稿をしました。
  
「30年前に盗まれてしまったギターを取り戻したい」
   
まあ、正直、限りなく不可能な話です。
   

Facebook  Twiter にも出しました。
ありがたいことに結構拡散していただいたけど、
結局なんの進展もないまま、3年経ちました。


実は今までの生涯でギターを計3本も盗まれています。

僕は持ち物に関してそこまで不注意な人でもないし、
他のものを置き引きにあった経験はないので、
(あ、、、あった・・一回バッグをひったくられた)

なんか、運命的に、ギターは盗まれる人、という星の下なのかな、、、
なんて、思う。

で、3本のうち2本は、まあ、そういう自分の運命も鑑みて、
しかたねえか、、、で諦めもつくんですが、
    
一本だけ、どうにも諦めきれないので、いっその事一生諦めない、と思っています。
  

   
    

1988年。  
大学の4年を休学して、初めてオーストラリアに長期(1年ちょっと)行って、
翌年に実家に帰ると、僕のギターがありませんでした。
 

「僕がいない間使って構わないから持って行きなと言われた」
   
 

と言う、友達だと名乗る者が来て、渡してしまったのだそうです。

    

まず、母にはなにも責任はありません。
何かと友人が出入りしたりする家でした。
ギターの事を語ってきた同年代の人間に、
「ああ、貸してあげるって言ったんだな」と母が簡単に納得したとしても、
なんの不思議もないようなタイプの性格の人間でした僕は。

    

よく軽口を叩く僕のこと、もしかしたら、本当に誰かにそんな事を言ったのかもしれない。

            
   

そう言う「友達」と称するような人間に全く心当たりがなく、友人に心当たりを聞いてみたり、スタジオや楽器店に張り紙をしたりもしてみましたが、インターネットもない当時の事、なんの手がかりもなく、1年ほどで、もう戻って来るわけがない、とあきらめました。

             

   

そして、もしかしたらその人物は、盗んだのではなく、本当に僕に貸してやると言われ、
僕が帰国して探しているのも知らず、返せと言われないから、
そのまま疎遠になって借りパク、なんて事になっていたのかもしれない。
    

だから、はっきりと悪意のある盗難かどうかすらわからない。      

その人が今も持っているとは限らない。

転売されてどこかにあるのなら、なにも事情を知らずに中古品として購入して所有している人がいるかもしれない。



  

YAMAHA L-10   というギターです。
当時、新品で10万円だったギター。
今、ヤフオクなどでは、程度が良ければ25万円くらいで取引されているようです。
      
3年前に30年前、と出したから、盗難はもう33年前のことです。



YAMAHA L-10 エゾマツ単板トップのモデル、
おそらくは、1979年〜1980年くらいのモデルです。
    

 
写真右上のように・・・どう説明したらいいだろう、
万年筆のフタの丸いとこでわざとつけたかのような、大きな引っかき傷があります。
本体としてはこれが唯一の手がかりとも言える。
そういう傷のつき方ってそうそうしないから(僕もそんなのって他にみたことない)
同じYAMAHA-L10で、そういう傷があるものってあまりないと思う。

他、もし、今も同じケースに入っているのであれば、
ケースには、姉が金色のマジックで描いた、Drスランプあられちゃんの絵が入っていました。
持ち手のあたりだったように思います。   
33年も前のことです。盗まれた当時でも、もうすでにあられちゃんの絵は剥げ始めていた。
今は、消されていなかったとしても絵は残っていないでしょう。
ただ、このケースは深いシワがたくさん入っている素材でできていて、シワにマジックが染み込んでいました。
ケース側面に、昔、絵が書いてあったであろう、金色のマジックの後(色はもうわからないだろうけど)が残っている可能性は大きいと思う。
     
中古楽器情報や、ヤフオクなどで情報指定して、可能な限り出品されたYAMAHA L-10は見続けていますが、
過去5年間くらい、それらしきものはひとつもありません。(そもそもあまり出品されません)
   
   


父に買ってもらったギターです。 
 

中学2年の時に、父が、子供時代の怪我が元で病気になり、大いに命の危険を伴う難しい状態だったために、その治療ができるという遠く離れた千葉県の病院に入院し、3ヶ月ほど、当時高一の姉と二人で家を守った。

無事手術を成功して生還して来た父が、よく家を守ってくれたと、なんでも好きなものを買ってやる、と言って買ってくれたギターでした。
(誤解のないよう、、、父、まだ普通に元気です)
 
 

高校生を卒業する頃、単純に指の動き、だけで言えば、僕はすでに今とさほど変わらないギターのテクニックを持っていた。

僕の今の技術は、アコースティックギターに関してはほとんどこのギターで身につけたものです。



あれから、33年です。
こんな情報で、見つかるわけはないと思っています。
 

でも、、当時では考えられないほど、個人の情報が遠くまで拡散できるようになった。

何もしないで、諦めるよりは、ダメもとで、ずっと探し続けようと思うのです。

       
        

もしも心当たりのある方、いらっしゃったら、情報をください。

見つかったところで、、
それが、このギターを持って言った本人のところに、今もあるのでなければ、、
それが僕のギターである確証は、どこにもない。

転売されて、事情を知らない方が購入していたら、、
本当に僕のなんです、という証拠なんかないし、当然ながら、法律的にも取り戻す権利もない。
売らない、と言われればそれまでです。


ただ、、、
中学校2年生から高校卒業するまで、
気が狂ったかのように、寝ても覚めても飯食う時と寝るとき以外は弾いていたギター。
不注意でつけてしまった大きな傷を、いつまでもクヨクヨ眺めていたギター。
傷の形も忘れないし、絶対に僕のだ、ってわかる。

確証も証拠もない、でも、絶対にわかる。
    

        

もしも、仮に、あの時、僕の家から持って行った本人に、
この情報が奇跡的に伝わるとしたら、聞いて欲しいことがある。
   
          
僕はあなたを恨んでないです。あなたを探しもしないです。
今更責めもしないし、そもそも全てにおいて僕に起こることは僕の責任だと思っています。
何かの行き違いがあったのかもしれないし、
もしかしたら、何かで僕を恨んでいたのかもしれない。
    
    

お名前は尋ねません、

誓って約束します、僕は決してあなたの素性を探さないです。

どんな事情であれ、僕の元にこのギターがなくなったのは、まだ21歳だった僕の責任です。

もしかしたら、本当に、僕が、つかいなよ、って言って、
なくなった事がわかった後、一年後には僕はもうまたいなくなっていたから、
返すタイミングも無くなってしまったまま、返せないまま、
今更言えない、みたいになったのかもしれない。
   

          

あなたを恨んでもいないし、責めるつもりも毛頭ない。
むしろ、話してくてれたら、
よく話してくれた、って心から感謝します。
   

       

ただ、このギターにもう一度会いたいのです。
もう一回、このギターを弾きたい。
もう、この世に存在しないかもしれないけど、
もしも現存するなら、もう一回このギターを弾きたい。
 

奇跡があるなら、取り戻したい。

          
        

だから、お願いです、持っていったご本人でも、
心当たりがある方でも、、、
匿名アドレスでいいから、連絡をください。

        

yusammynews@gmail.com


  
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写真は、ネットで一番ルックスが近いと思われる写真を見つけ、
事情説明したところ「ドルフィンギターズ」さん、が、
快く貸してくださいました。
ありがとうございます。