ジョン・レノンの言葉に、

「根本的な才能とは、自分に何かが出来ると信じる事である」

というのがある・・
なんてえ事をいいましてですね・・・



これ、原文は
     

     
The fundamental idea of talent is to believe that
you can do something for yourself


なんですけど、まあ、訳としてはそうなんだけど、
たぶん意図してるのはそこじゃ無いと思うんだよねぇ、、、、
ジョン・レノンの言う事だし、なんかもっとシニカルな発言だと思うんだなぁ、
僕は・・・・


それは、どうでもいいんだけど、
僕は、この言葉をですね、、

どこかでなにか別の名言とごっちゃにしたのか、
数年前まで 

   
「究極の才能は、自分の才能を信じる才能」

と言う言葉だったと思い込んでいて、、、
で、ちょっとした座右の銘みたいになってたのですね・・・
ジョン・レノンの言葉だと思い込んで、、、

だから、僕は「座右の銘は?」って言われると、必ず
    
「犀(さい)の角のようにただ独り歩め」
「究極の才能は、自分の才能を信じる才能」

を挙げていました。


ロシアの文豪 マクシム・ゴーリキー、も
「才能とは、自分自身を、自分の力を信じる事である」
なんて、なんか似たような事をゆってまして、、、


で、、

「究極の才能は自分の才能を信じる才能」

ってのを今、調べてみたら、そんな文書ではなんにも出てこないもんで、
これ、いろんなとこにあったのを合成して作った、僕のオリジナルみたいです。
ただ、、

本気でそれが一番大事だと思っています。
そして、よほどの自信家や、勘違い野郎出ない限り、
一般的にはそれが一番難しい事だとも思っています。
   
   


             
歌や音源を作っていると、ある時、一瞬にして、突然に
「これは違うんじゃないか、、、」
というモーレツな不安に駆られます。
  

   
たいてい、ずいぶん時間をかけて、ある程度体裁が整った時にこれは起こります。
そうすると、それまで、うんうん唸って、その都度、よし、これでいい、って思いながら作ったものが、
ある時、ちょっとした何かをきっかけに、突然、否定的な感情に支配されるようになったりする。
そうすると、もう、

「あ、、俺はやっぱり才能ねえや、、、
ふん、ねえや、全然」

みたいにふてくされて、、、

酒だ、酒もってこい、って言いながら自分でウィスキー取りに行ったりするわけです。
で、、好きなミュージシャンのライブなんか観ながら、、
    

 
「ふん、あんたはいいよ、才能あって、、ふん、俺なんかさ・・」
    

   
と、YOUTUBEに向かってくだ巻いたりするわけです、
ウィスキー飲みながら。

これ、、、後半は半分冗談で書いてると思うでしょ。
そんな事ないのです、これ、すごい大事なんです。
なんでかって言うと、そう言う時、とりあえず、一回、

「だめだ だめだ 酒もってこい!!」

的に「ふて腐れ飲み」するのが一番だからです。

    

    
正直ね、いつもいつも、
これでいいのか?これでいいのか?
って思いながら、作ってる。
     
これで、本当に俺のイメージしているものが伝わるか、
全体像はブレていないか、、
嘘ついてないか、スカしてないか、
どのくらいまでダサくていいんだ、
どのくらいまでスタイリッシュ風にしていいんだ、

ずっと、自分を疑いながらやってる。
自分の才能を、ずっと疑いながら、自分にお伺いを立てながら、
ずっと小さく悩みながら、続けていく。
   

       
そうやって形が見えた時、、
どこかにある「違うかも・・・」「どこかで踏み外しているかも」
という不安が、爆発するんです。
そうすると、もう、粗、しか見えなくなる。
 
「ちがうじゃん、なんで、これでいいと思った??」

そうやって自分を責める。
ちょっとしたパニックみたいになって、
「なんで、こんなに思い通りに行かないんだ・・」
って、すごいガッカリする、凹む。
   

    
でもね、ほとんどの場合は、翌日の夜くらいまで時間開けて聴き直すと、
「あれ???」
ってなるの。
「え、、なにをいけないと思ったんだろう・・・

 なんで、あんなに、全部だめ!!みたいに思ったんだろう、ってなる。


そこにたどり着くまでに、、、
僕はなんどもなんども、

これだめ、これだめ、
これは一旦保留、
これはいいかな・・いいかも。
これはボツ、
   
そうやって、小さな事をいくつもいくつも考え直して、
やってきてる。

どこかで、その努力と、その時の判断を、
信じられなくなるんです。
突然、自分がそれまでの自分のやってる事を全否定する時があるんです。

だから、一回、思い切って離れる、酒飲んで落ち込んで、バッキャロー、ってやる。
で、翌日まで考えない、または、翌日まで徹底的になんでだなんでだって、
めめしくぐちぐち悩む。
そして、もう一回確認してみる。
それが一番大事なのです。
  
徹底的に自分の才能を信じ切る、なんて、なかなかできる事じゃ無い。
それに、そんなもの、そもそも正解がない。


         
      

          
シン・エヴァンゲリオン、観ました。
映画館では観ませんでした。
観るか観ないか悩んでいるうちに終わりました。
    
これは、エヴァンゲリオンずっと観ている人でないとわからない話だけど、
      
「エヴァンゲリオン新劇場版Q」
 
が大嫌いだったから、いまいちみる気になれなかった。

   
ただ、それは、Qが、僕の思う、僕の好きなエヴァンゲリオンではなかった、
というだけ事なんですね。
お薦めしないとか、良くない、って事ではない。
   

     

アマゾンとかのレビューを観ていると、自分が気に入らないと
クズ作品みたいに言う人がたくさんいて、星ひとつ付けたりして、
なんかそう言う人たちの見識の低さにとてもガッカリする。
    
創作物って言うのは、そもそも、評価されてなんぼのものではあるけれど、
評価、というのは、プロモーション上の金銭的な有利不利を生むだけで
それ以外にほとんど意味がないと思っています。
      

   
シン・エヴァンゲリオンも僕は好きじゃない。
それも、僕の思うものではないし、
特別僕には響くものがなかった、僕には合わなかった、というだけで、
庵野さん、およびシン・エヴァンゲリオン製作チームの芸術性を否定するものでは一切ない。
 
世の中には、ビートルズが嫌いな人も、ピカソが嫌いな人もいれば、
ラーメンが大嫌いな人も、ミョウガが食べられない人もいるわけです。
 

「シン・エヴァンゲリオン」は好きじゃない、
「エヴァンゲリオン新劇場版Q」に至っては腹立たしいくらいに嫌い、

でも、庵野秀明さんは、すごいと思ってる。
天才だと、天才が命削って作ってると思う。
だからこそ、合わない人間には徹底的に合わず、
理解できない人間にはまったく理解できない、する気にもなれないんだろう。


この番組、庵野さんの製作現場を追った番組なんだけど、
すごいなって思う。
  
なんか、こう、、どこかでうらやましくなる。
僕とは、規模も重圧も全く違う、ところで生きている人だし、
比べてみるのもおこがましいけどさ、
でも、どっかで、自分と比べて照らし合わせて、
   
俺は、ここまで命かけてるか??って思う。
俺も悩んでるけど、この人ほど深く、自分に悩んでいるか?って思う。
この人ほど、自分の作るものを疑い、徹底的に追い詰めてそして信じ、
「僕はこれです!」って言えてるか??って思う。
     
すごい番組なので、とくに、クリエイター関係の方は必見だと思います。
お薦めです。

 




で、何が言いたいのかわかんなくなっちゃったけど、

自分才能を信じる、って、口で言うほど簡単じゃなくて、
自分を信じるためにものすごいエネルギーがいる。
闇雲に自分を信じられる人を羨ましいと思ったりする。

 

そう言う事にしよう、じゃなくて、本当に信じられるのならね・・


でも、信じるしかないんです。
信じて、勉強して練習して研鑽を重ねて、
信じた自分になるために、徹底的に努力する。
     
   
僕はよく、僕は遊んでるだけだ、って言います。
でも、たぶん、遊んでいる、を突き詰めるためにすごい努力してると思う。
それができるのは、やっぱり、好きだから、に尽きるかな・・・


そうそう、シン・エヴァンゲリオンといえば、宇部新川駅ですが、
宇部新川駅、からはちょっとあるんだけど、宇部に、

やまぞえ製麺所

というラーメン屋さんがあって、めちゃめちゃ美味いです。

あと、ことらは宇部新川駅からわりと近いんだけど(徒歩だと20分くらいかなぁ)
松原酒店という、とってもいいお酒いっぱい扱ってる酒屋さんがあります!!

あぁ、、宇部に行きたいなぁ、、、