この年齢になると、さすがにもうそんなにしょっちゅうは食べないのだけど、、
マクドナルドが大好きです。
  

        
体に悪いとかなんとかいろいろいう人いるし、
そういうの肯定も否定もしない。
     
僕は好きなので、勝手にさせてください、ってだけ。





この人の本当の名前はロナルド



     
初めてマクドナルドでハンバーガーを食べた時の事って、覚えていますか?
埼玉県の上尾ってところにできて、行ってみよう、って母に連れて行かれた。
  

     
ポパイに、 

  

  
ウィンピー、といういつもハンバーガーを食べている、
キャラクターがいて、 





ハンバーガーという食べ物自体は、
惣菜パンみたいに売っている事があって、
どんなものかはわかっているつもりでいても、
なんとなく、ピンとこない感じだった。
ウィンピーがたべているハンバーガーは、
どうもこの味じゃないと思う、というもやもやがあった。

 
そこに、母が、

アメリカのハンバーガーのお店が上尾にできたから行こう
ってんで、初めてマクドナルドのハンバーガーを食べたのは、
おそらくは、小学校2、3年生だったんじゃないだろうか・・・
  
銀座1号店がでたのが、1971年、僕はその時5歳。
2〜3年後に上尾店が開店した、と考えたら、そのくらいだ、という推測です。


衝撃でしたねー。
   
あ、、ウィンピーのハンバーガー、これだ、、って思った。

あの、マクドナルド特有の匂いも当時からあったように思う。
  
   
           
       
オーストラリアに初めて行った1988年。
   
今の2021年なんて、その当時の僕には、
映画に近未来SFの時代ってイメージだったなぁ。
まあ、でも、今の現実って、このブログだって、、
あの頃の「近未来SF」だよね実際。       
          

 
実は、オーストラリアに入る前に、僕は北京に1週間いた。
   
今で言う格安航空券
(あれ?その当時も格安航空券って言ったかも)を、
ヒデ・インターナショナル、
これまた今で言う、HISで買ったのだけど、
一番安かったのが北京経由だったから。
せっかく北京にいくなら、1週間いてみよう、って、
これも、結構面白い話がいっぱいあるので、またします。
   
     
     
で、北京に1週間いて、心はすっかり冒険者になって、シドニーに到着して。
当時シドニー空港には、乗合で安く市内にいく、白タクみたいのが何人もいて、
安いホテルに連れてってくれって言って、連れて行かれたのが、
            
今はなき、
シドニーツーリストホテル
     
      
一泊いくらだったのかも覚えていない・・・
古くてものすごい大きなホテルで、
世界中から来る貧乏旅行者のふきだまりみたいなとこだった。
一階のロビーにサンドイッチーバーがあって、僕の一生でもっともまずいサンドイッチを食わせる店だった。
     
     
でも、そんな吹き溜まり感が楽しくて、とりあえずしばらく泊まる事にした。

日本を離れて1週間ちょっと、
それまで興奮とか、いろいろあったんだろうけど、
僕はシドニーについた翌日に突然体調を崩し、
今考えれば、あれはインフルエンザだったのではないかと思うのだが、
すごい高熱がでて(体温計はないけど、絶対高熱だ!!って)
そのまま2日間くらい寝込んだ。
        
       
   
掃除のおばさんが、当時シドニーでは珍しかった黒人で、
おばさんはすごいやさしくて、
病気で英語も話せない僕をすごく気遣ってくれて、
水を持ってきてくれたり、食べ物を買ってきてくれたり、バナナをくれたり。
ずいぶん、世話してくれた。
      
で、3日目くらい、熱は少し下がった感じがあったけど、
まだ、十分38度とかありそうな感じで、、
僕は、どうしても頭を氷で冷やしたくて、
ふらふらしながら、すこし外にでてみた。
     
外にはバーがあって、まだ、お昼くらいなのに開いてて、
バーだから、氷があるだろう、って思って入って聞いてみた。
そしたら、まだ営業をしてないので、氷がない、っていうんだよね。
      


どこかで、氷を手に入れられないか、って思ってフラフラ歩き出して、
街をいろいろ見るんだけど、もひとつ氷がありそうなところが思いつかない。
結構歩いっちゃって、シドニータワーの辺りまで来た時に、
マクドナルドが見えた。
     
マクドナルドだ!!
マクドナルドなら、氷は絶対ある。
で、、、マックに入って、日本みたいなスマイルを0円ではしない店員のねーさんに、、、
    
    

(当時のユウサミイの英語)
あー、、、あー、、-

アイム sick 。  Ah-  I have fever 
Ah-   I want んー、、head ? cool 
Ah  Ice I want Ice・・・ 
    

   
直訳  
あーー、えー、、
ビョーキで、熱があるでして、、、、
えー、、頭が 冷たい欲しいですね、
氷ですね、、氷、ほしい


      
そんな感じですよ。
そしたら、スマイルしないねーさんが、
スマイルはないけど極めてテキパキと、

「病気なのね?
 発熱してて、冷やしたいのね??
 ちょっとまってて」
       
と言って、裏に引っ込んだのです、
そしたら、スーツを着たちょっと偉そうな
マネージャーらしき中年男性が出てきて、     
  
「君だね、病気で、熱がある、冷やしたい、
 そうだね??」
  
と言うので、
  

  
イエース イエース、あいあむ
   
みたいに返事をすると、

「食事はしたのか??」

と言われて・・・
    

   
そこで初めて、
財布を持っていない事に気づいたわけです
僕は。


だってこんなに遠くまで出歩くつもりなかったから・・・
一旦部屋に帰ればよかったのに、、、って後悔した。
まあ、つまり、
お前はお客さんなのか??と尋ねられたと、僕は思ったんです。
       
     
で、もう、ここは引き下がれないと、
       
   
ソーリーソーリー I don't have money
 now  
I come later and eat!!
     
(今、財布をわすれちゃったから、後でまた食べに来るから)
と、必死につたえようとしたら、
        

   
「そうじゃない、ご飯は食べられるのか?
 今日食べ物は食べたか?と聞いているんだ」
          
  
って感じの事を言われて、、
食べてなかったんですね。
なんか、イマイチ食欲もないし、部屋にバナナとかあったかも、、、
って感じだった。
     

食べてない、って言ったら、スーツのおじさん、
もう、仮にマネージャーとするけれど、、
マネージャーさんは、
            
ハンバーガーとかサラダとか詰め合わせて
氷と一緒に渡してくれて、
   
「どこからきた??」
   
って言うので、「ジャパーン」って言ったら
ちょっと笑って、
    
「そうじゃなくて、、、今、どこに泊まっているんだ?」
     
て言うので、シドニーツーリストホテル、って言ったら、
おもむろに財布をだし、僕に10ドル札を差し出して、 
      
「歩いて帰るには遠すぎる、タクシーで帰りなさい」
     
って言うのです。
      
  
話が少しそれるけど、、、
あの時、彼の話している英語を、不思議と僕は理解できてたなと・・・
それ、今になって、実は結構不思議なんです。
        
   
で、僕は、いやいやいや、僕、ここまで歩いてきたし、
歩いて帰れます、大丈夫です、ありがとうございますって言ったら、
   

彼は、カウンターから出てきて、
     
「NO WAY!!
 だめだ、鏡をみてみろ、こんな状態で歩いて帰らせられない」
       
      
って言って、僕の腕を掴むと、通りにでてタクシーを止め
(オーストラリアは呼んでもタクシー止まらないって噂を聞いたけど、
 嘘です。手をあげたらとまります)
      
       
「シドニーツーリストホテルだな?
ピットストリートのCBホテルの前のとこだよな?」
            
って確認して、僕をタクシーに乗せ、
運転手に事情を説明し、10ドル払い、
        
「GET WELL SOON」
      
みたいな事を言って、さーっと、去って行きました。
タクシーの運転手も、ホテルの前で、ちゃんとお釣りをくれました。

      
部屋に戻って、氷で頭を冷やし、少し落ち着いて
ハンバーガーとか、サラダとか、食べたら、なんだかありがたくて涙が出てきました。
オーストラリアついてすぐ病気になって、モーレツに辛く心細い二日間を過ごして、
でも、お掃除のおばさんがすごく親切にしてくれて、
で、外に行ったら、日本でもそんな事してもらったことない、ってくらいの事を、
マクドナルドで初めて会ったマネージャー(たぶん)に、してもらって、
      
なんて素敵な国だ、、、
  
って思ったら、すごく嬉しいのと、ほっとしたのと、ありがたいので、
すごい涙でてきて。



その時マクドナルドのスーツのマネージャーさんがくれたハンバーガーは、



大好きなビッグマックでした。
確か、サラダとポテトと、もう一個チーズバーガーと、
ナゲットやら、アップルパイとかももらった。
   
    

   
冷えてパサパサになっちゃってたけど、
ほとんどまともなものを食べずに、ずっと寝てたから、
全部は食べられなかったけど、
すごい美味しかった。
    
      
だから、マクドナルドが好き、って変な話だけどね、
でも、そういう時に親切にされた思い出って忘れないもんです。

変かもだけど、、だからマクドナルドが好き。
        
あ、後で治ってからお金返しに行きました。
   
       
それから、しばらく、僕はシドニーの食べ物があわず、
毎日チーズとクラッカーをちょっと食べてたら、、
気づくと53キロまで体重が落ちていました。
      
      
実は、オーストラリアに行ったら、慣れ親しんだファーストフードとかは食べない、
って、頑なに思ってたものだから、その後マックにも行かなかった。
         
で、このままではまずいって、マックに行って、KFCに行って、ってしてたら、
それからすぐ、チャイナタウンのご飯にハマるようになって、すぐに体重も戻りましたとさ。



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ユウサミイのCD