先日、名古屋の先輩に紹介されて、KENTAROさんという映画監督と飲んだ。
          
日本人ではあるけれど、フランスの人で、日本語もすごい上手だけどネイティブではない、って言う感じ。
クールな外見だけど、ハッピーでピースフルな超ナイスガイ。
          
柳楽優弥さんと、アムラ・バルジンヤムというモンゴルのスターのダブル主演で映画を作り、
こんな時なのに、日本を、小劇場上映で回っている。
こんな男の作る映画、まして柳楽優弥主演ときたら、是非とも観てみたい、
と思いスケジュールをきくと、
その翌日に新百合ヶ丘の川崎アートセンターで上映会と舞台挨拶があるとのこと。
 
30分程度でいけ場所だし、即答で「じゃいく」
で、行ってきました。
  



 
「ターコイズの空の下で」



オフィシャルサイト

 


ドイツの映画祭では2冠!!

 

    

      


いい映画だった。
とにかくキレイだった。すっごい癒された。
風景がキレイっていうのは、映画の評価要素として微妙に思われるかもしれないが、
この映画の中でこそ、輝く風景。
この映画の中だから、一緒に体験できる風景だった。
  
静かで、セリフもほとんど「ない」に近いような映画。
柳楽優弥さんの映画はいろいろ観たが、

ザ・ファブル の小島
クローズ の強羅

みたいな、ちょっとイカれちゃってるヤツもいいけど、
こうやってみると、こんなナイーブな青年の役が、
なんとも柳楽優弥という青年のピュアさ、みたいなものを
引き立てていて、改めて、やっぱり素晴らしい役者だ。
    

     

ダブル主演の アムラ・バルジンヤム がまたいい。



麿赤兒さんの顔がすげー(笑)
でも、こんな柔らかい笑顔もする人なんだよね。
この映画にはこんな顔はでてこないけど。



        

モンゴルの女優さん、ツェツゲ・ビャンバ
この人が、すげーいい。
この写真で涙出ちゃう。
  




モンゴル人の役者がほとんどなのだが、

すごいレベル高ーい・・!

それもそのはず、この映画に出てくる役者は、
モンゴルでは誰もが知るトップスターばかりなんだそうだ。
      
   
この車がかわいい。
UAZ-3909 っていうロシア車です。

   


緊急事態宣言、と言うことで、特に都市部では、
今後上映がどうなるのか、いまいち定かではない。
   
    
今の世の中、みんな、心に余裕がなくなってる。
怒ってる人、困ってる人、不安に包まれている人
やけになってる人、鬱になる人、
       
        
政府批判もよくわかる。
僕だってもちろん困ってる。
マスコミの報道の仕方にだって大いに疑問があるし、
この事態を逆手に、こずるく儲けてウハウハのやつもいる。
たくさんの人が、それぞれの言い分で対立し、
お互いをバカと呼ぶ。

       
ただ、、、なんというか、、、呑気ですが、、、
      
怒ってる人、焦ってる人、みんな一回おちつかない?
      
って思う。
  




映画の中で、現地の人の生活がでてくる。
大きな自然の中で小さなゲルに住み、 
極めてシンプルに。

生きてる。


生きてるってなんだ、とか、
なんの意味があって、とか、
そういう事、あんまり考えてなさそうで、

ただ、生きてる。

シンプルに、生きて、音がなってビートがあれば踊って、 
気に入らないことには訝しい顔をして
楽しいことには微笑んで、
水を汲んで、羊を育てて、

ただ、生きてる。


僕、今の生活好きです。
便利で、都会の暮らしはやっぱり楽しい事
いっぱいある。
緊急事態でだいぶ制限されるけどね。
        
ただ、ちょっと今、世の中は複雑になりすぎたのかなぁ、、、
なんて思ったりする。
  
まず、生きてる、をちゃんと感じられてるかなぁ、、
なんてね、そんな事、ときどき思ったりするんです。

 


今の世の中に、世の中明るくするために、
ミュージシャンとしてできる事ってなにかなぁ、、
なんて殊勝な事、考えてないです。
       
今、やるべき事は、まず生き残る。
     
生きる、です。
それが結果として、僕が世の中に何かしらの役に立てる事だと思ってる。
それがないなら、生き残る価値も特にないし。

ただ、ときどきこうやって、主張はいいけど対立にするのはつまんないと思う、
って言いたいな。

うまく、上映いけるようなら、ぜひ、

「ターコイズの空の下」

観て欲しい。
癒される。そして、またがんばろー、って思える。
一旦リセットできると思うな。

 



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追記、横浜シネマリン 4月29日 18時からの回
上映後、KENTARO監督 トークショーあり。