ご報告 | 吉原馬雀の奇妙な冒険

吉原馬雀の奇妙な冒険

元・三遊亭天歌でしたが、吉原朝馬門下となり、高座名が変わりました。

吉原馬雀(よしわら ばじゃく)です。







お世話になっております。
このたびご報告です。

事の詳細について控えますが、私は現在、加害者と所属する落語協会に対して法的な対応を取らせていただいております。

落語界は年功序列の世界であり、キャリアが上の方を敬う風習があります。芸の継承のためには必要なことです。

しかしごくごく一部の話ではありますが、上の者が下の者に指導の名のもと暴言・暴行・強要・嫌がらせなどが行われております。たとえば大声で威圧的に叱責する・ペナルティとして坊主にする・破門を盾にして謝罪を強要するなどです。このようなパワーハラスメントをはじめとした各種ハラスメントが落語界でまかり通っている現状は大いに疑問です。

受けた仕打ちが「酷いことだ」と仮に周囲が認識できる状態としても、被害者は泣き寝入りしかありません。加害者が上の人間の場合、加害者に対して一言言える者はいません。周りは被害者にどのような落ち度があったのかばかり注目しがちです。被害者は忍耐やさらなる精神的苦痛を強いられ、二次的な被害を被ります。 また本年4月には一般企業にひろく「パワハラ防止法」が施行されますが、落語界にはプライバシーの保証されている公的な相談窓口も存在しません。

私が言いたいことは非常にシンプルです。
キャリアの上下など関係なく、私は落語家である前にいち人間です。それは加害者も同じです。

いくら指導とはいえ「人が人に対して」法を犯すような暴言暴行などがまかり通っていいはずがありません。暴言暴行など無くとも健全な指導をなされる先輩方を、私はこれまで多く見てきました。

重ねての主張ですが、暴言暴行などは法を犯しています。聖域が許されていいはずがありません。

今回の法的な対応は、私の人としての尊厳を護るための行動です。現状の業界内では解決することができないため、法による救済を求めざるを得ませんでした。どうか業界で健全な人材育成ができる環境が整うよう、広く皆様に現状をご理解いただきたく思います。

また併せて、先の理由から今回の詳細についてのご質問などお答えはご遠慮させていただきます。ならびに当人の心身のため、ご意見などにもお返事できないことをお許しください。






【参考】

パワーハラスメント(パワハラ)について以下の文献をもとに理解しております。



















以上
2022年3月31日(木)本人記す