女子SPと男子SPの間は丸2時間あるので、一旦帰るかどこかで食事をするか
会場入口で迷ってたら、昨日の男子SP観戦時に近くに座っていた
若い日本人女性に声をかけられました。
彼女はM子さんといって、コロラド在住のライトスケートFan。
今回地元の大会に真央が出場することになったので、思いきってチケットを取ったそうです。
「家はここから車で5分だから一旦帰るつもりだけど、ホテルどこ？良かったら送っていくよ
」と、ほぼ初対面の私相手に対しても、とっても気さくなM子さん。
結局送ってもらうことになったのですが
「夜は思ってるほど治安良くないから注意してね。車上荒らしが多いし
相手は銃持ってるから、遭遇したら無抵抗でね」
「デニーズは日本の物とはほとんど別物。行くならパンケーキ屋の方がオススメ」
などなど、地元民ならではのアドアイスをいろいろしてくださいました。
更に「今晩も遅いでしょ？心配だから送ってあげるよ！車ならすぐだし」
などと仰ってくださり、結局この日と翌日もホテルまで送って頂くことになりました。
というワケでホテルで一息ついたら、すぐお隣にあるM子さんおススメの
ホットケーキ屋に入ってみました。アメリカに来て、初めての外食です。
店のスタッフさんは全員笑顔がまぶしく、お１人様の私にも優しかったです。
セットメニューはそれぞれ卵料理・パン料理・ポテト・副菜・ジュースを
3～4種類からチョイスする方式で合計12.5ドル。
写真では解りにくいですが、量はだいたい日本の1.3倍ぐらいです…。
味もデニーズレベルは保ってると思います。
（フルーツは相変わらずのマズさだったけど…。何？高地だから？）
久々に比較的まともな食事をした後は再び会場へ！
男子FSを観戦しました。
男子見学中のムロズさんとザワツキー。
なにやらアダルッティーな雰囲気の2人。
男子、ちゃんと第1グループから観てたんですが、下位グループは
SP同様、いや、SP以上に自爆演技が多かったかな…？
その中ではSPで大自爆したキム・ミンソク（韓国）がわりと本来の力通りの
演技を出来たと思います。
韓国男子一番手の面目を保ったという感じでしょうか。
第2グループ
ウー君の蛍光クラゲ衣装をこんな至近距離で見れる日が来るなんて…。
（全然嬉しくないけど…）
第2グループでは、ドーンブッシュの壮絶な自爆演技が印象に残って…
ると思いきや、意外とそうでもありませんでした。
選考の段階ではいろいろあったけど、やっぱりアメリカのお客さんは
アメリカの選手に優しいですから。
ただ本人は早く帰りたいぐらいの気持ちで滑っていたと思いますが…。
（小芝居系プロがまた余計にキツいというか…）
これはやっぱりスケ連が悪いと思いますよ…。
今季のドーンブッシュはシーズン通してずっと調子がイマイチで
その総決算が全米だったわけで（そこが去年のアボットとは違う所）
そこから2週間やそこらで急に調子が上向きになるワケがないのに…。
このグループで、良い意味で印象に残っているのは、なんといっても
フィリピンのカルーザ選手！
いつぞやの織田君を彷彿させるような衣装で登場しましたが
SP同様、いえ、SP以上に魅力的なステップで、会場を沸かせました。
しかし、帰国してあらためて映像で見ると、カメラワークのせいか
どうも現場で感じたスピード感というか、跳躍感というのが
うまく現わしきれてない気がして、これは後に滑ったミーシャ・G君の
ステップでも感じたことなので、やっぱり良いステップを体感するには
現地のロングサイドのちょっと引いた場所で見るのがいいのかな？と思いました。
国際試合が初めてとは思えない、堂々とした演技でした。
ザンボタイムになると、あわてて通路へ。
逆側のロングサイドで観戦している知人の元へ移動しました。
高橋FanのYさんは男子だけ観戦して、明日帰国するという強硬日程でしたが
余ったオールイベントのチケットをわざわざ安く譲って下さったのでした。
（それもとっても良席！Yさん本当にありがとうございます！ここ見てないけと思うけど！）
Yさんから無事チケットを受け取り、少し話をして再び自分の席へと戻ろうとすると…
今度は通路で中国人の知人Suiさん（初対面）と遭遇しました。
実は昨日お会いしたMaさんとKuさんの座ってる場所に
今日から新しい女性が1人増えていたので、ひそかにSuiさんではないかと
思っていたのですが…ビンゴでした！
「アーユーSui？」
「OH！○○（私の名前）！」
同じスケートFanというのもありますが、中国の方は北米人に負けず劣らず
初対面の相手にもフレンドリーです。（そして語学が達者…！）
無事お会いすることができて嬉しかったです♪
第3グループ。ケヴィンだ！ナン・ソン君だ！テン君だ！と
待機中からザワめいていたのが遠い昔のことに思えるぐらい
とにかく長い時間でした。ほんとにいろいろありました…（私にとって）
ナン・ソン君
ナン・ソン君、初日練習以外は本当にずっと調子が悪くて
直前練習でも表情も固く、素人目にも不調なのがわかりましたが
本人曰く、FS後半は自分でも何をしているか解らないくらい朦朧としていたそうで…。
ちなみに観ているこちら側にはそこまでの異変は感じませんでした。
なんせもっと派手に自爆してる選手やもっと後半ヨレヨレだった選手が
たくさんいたんで…（汗）
逆に考えると、そんな状態で良くここまで滑りきったなぁと。
思うような演技が出来ず、キスクラでもずっと下を向いている…
と思っていたら、なんとそのまま酸素ボンベ注入という流れに。
前回、前々回の大会でも酸素ボンベが登場した記憶は薄らあったのですが
まさか自分の好きな選手がお世話になると思いませんでした
あまりにショックで、後続のリッポンの演技が全然記憶にありません…。
ケヴィン・レイノルズ
そしてナン・ソン君ショックも冷めやらぬうちに、あっという間にケヴィンの出番に。
SPはジャンプ3つだし、なんとか誤魔化せたかもしれないけど、果たしてFSは
最後までもつのだろうか（足の痛み的に）というのが目下の心配ごとでしたが
結果的には…よくやったと思います！ほんと。
痛めた足で、しっかりクリーンな4Sを降りて、高地でも最後までしっかり滑りきりました。
ラスト2本のジャンプは歯をくいしばって本当に痛そうというか
ほとんど目を瞑って跳んでいるのが解り、観てるこっちもツラかったです。
私もコンペの生観戦歴はそれなりにありますが、ここまではっきり痛そうな表情をして
跳ぶ選手は初めて見ました。後からこの前のジャンプ（3連続のファーストで転倒）で
更に痛めたという話を聞き、納得してしまいました。
本人的にも降りれるか、踏ん張れるかどうか解らない状態で跳んでたんでしょうね。
大事なワールド前に、後を引くような事にならなければ良いのですが…。
ケヴィン・ショックの後は、グァン君（3Aレスだけどノーミス）と
ミーシャ君（3A以外完璧、ステップ神がかってる）と好演が続き
ラストはジェレミー・テン君。
テン君も正直、3転倒＆コンボ0という、ドーンブッシュに負けず劣らずの
大自爆演技でしたが（汗）最後まで投げ出さず丁寧に滑っていたと思います。
もちろん本人にとっては全く不本意な出来だったと思いますが…
丸1年以上ぶりになる国際試合、肩慣らしと考えて来季頑張ってもらいたいです。
…というわけで、私的にはこの第3グループがあまりにアップダウン
激し過ぎたため、その後の最終グループの記憶がほとんどありません…。
強いて言うなら町田君の華麗な自爆っぷりぐらいでしょうか（汗）
TVでも十分伝わってきたと思いますが、町田君、ジャンプの失敗以前に
後半はもう手も足も思うように動かせないような状態でした
無良君もFSは良くなかったけど、それでもギリギリ踏ん張った感があるのは
スタミナはもちろんだけど、多少はプロも差もあった気がします。
今回の町田君のような細々とした振り付けのプロは、バテた時ほんとに
誤魔化しがきかないのだなぁと、あらためて思いました。
高橋はですね、JOを抜かしたら今季初めて彼の演技を観る
私の期待が大きすぎたのか、それともやはり高知の影響なのか
全体的になんとなく押さえ気味だったというか…。
全日本SPやGPFのフリーのような強烈な印象がないんです。
演技後も他選手の演技を見学する高橋陣営
そして最終滑走者のロス君、前半はジャンプの質といい
伸びるスケーティングといい、とてもいい感じで来てたんですけど
後半でポロポロミスがあり、うーん、これはリッポンと比較してどうだろう？
ちょっと微妙…？と思っていたら、僅差で見事3位GET！
今大会ですっかりロス君にハマった私ですが、この辺はちょっと
滑走順で得した部分もあるかなと思いました。
ううん…なんだか真面目で無難な感想になっちゃってますね。
でも本当に第3グループ以降があまり記憶にないんです。
精魂尽きたというか…。
表彰式も休憩時間にトイレに行っていたら、予想より早く始まってしまい
席（一番下）まで戻ってるヒマがなくて、入り口ドア付近で
突っ立って眺めました。
ふと斜め下を見ると、すぐ目の前にシズニーとテン君（カナダ）がいて
（目が合うとわざわざ「ハイ♪」と笑ってくれる相変わらず天使なシズニー）
国旗掲揚の合間、何度も何度も静かにハグをする2人。
私は当事者じゃないので、ただの予想でしかありませんが
多分これは慰めと労わりと励ましのハグだったと思います。
シズニーの表情が本当に優しかったです。
私も今大会は好きな選手があまりにいろんな事があり、決してハッピーな
気持ちではありませんでしたから、彼らと一緒に粛々とした気持ちで
勝者達のセレモニーを眺めていました。
で、ウィニングランになると、完全に大撮影会＆サイン会状態で
（3人共かなり長々と対応していました。さすがアメリカ！）
最前列の人はかなり美味しかったと思いますが
完全に出遅れた私は相変わらず遠巻きに眺めるのみ。
最後の方でちょっと下に行ってみたら、Suiさんがちゃっかり
シズニーと一緒に写真撮っておりましたσ(^_^;)
ほんとに優しいシズニー
帰る頃はほぼ24時というハードな1日でしたが、
昼に引き続き、親切なM子さんにホテルまで車で送って頂きました。
M子さん、アメリカに来てビタミン不足だといったら、車にあった
ミカンと栄養ドリンクまでおすそ分けして下さるし、ほんとに親切な方でした
大本命男子シングルが終わり、明後日帰国する私にとって
明日の女子FS、ペアSP、アイスダンスSDが最後の観戦になります。